ステータス #2 メシア -究極のストラディバリウス-
イタリア・クレモナは200軒近くのヴァイオリン工房がある。300年前、この街でストラディバリウスを生み出したのがアントニオ・ストラディバリ。ヴァイオリニストのサルヴァトーレ・アッカルドさんは「ヴァイオリンは演奏されてこそ輝く」と話す。クレモナ元市長のパオロ・ボディーニさんは手袋をつけてメシアに触れたことがあるという。2016年、メシア誕生300年をクレモナで祝うために里帰りさせることに力を注いだ。イギリスの博物館と6年越しで交渉し3か月の里帰りに成功した。
弦楽器商の中澤創太さんの父でヴァイオリン修復家の中澤宗幸さんはこれまで修復したストラディバリウスは80丁以上。修復家の道に進んだきっかけは50年以上前にイギリスの博物館でガラス越しに見たメシアだった。修復したストラディバリウスはヴァイオリニストの妻・きみ子さんが試奏する。