Nスタ (ニュース)
1945年7月16日、アメリカは広島と長崎への原爆投下に先立ち、ニューメキシコ州で人類初の核実験「トリニティ実験」を実施した。実験から80年になるのに合わせ、州政府は、実験で被爆した住民の存在を伝える標識をかつての実験場の入口付近に設置した。軍は周辺住民に事前説明をせず、実験後は、弾薬庫の爆発だと偽って発表。その結果、周辺でがん患者が増えるなど大きな影響があった。アメリカ国内で、その存在はあまり知られていない。アメリカで今月成立した法律では、補償金を支払う対象者として、トリニティ実験の被爆者の一部が初めて含まれたが、補償対象や金額などいまだ不十分な点も多いという。