情熱大陸 (情熱大陸)
島津亜矢(52歳)は演歌歌手としてデビュー38年になるが、J-POPから洋楽まで幅広くカバーし歌怪獣と呼ばれる。圧巻の歌唱力でレパートリーは300を超える。全国ツアーのチケットはほとんど即日完売。コンサートは2部構成で第1部は演歌一色。1時間で13曲を歌うと休憩を挟んで第2部へ。誰もが知るポップスを12曲歌った。楽譜は読めないが音感は抜群。初めての曲はひたすら聴き込んで自分のものにする。去年は初めてソウルミュージックに挑戦し、アニメソングのイベントにも出演した、
島津の気分転換は散歩。個人事務所の社長を務める母・久美子さんは愛犬の世話も引き受けていた。島津は1971年熊本生まれ。久美子さんは夫を選んだ理由を声帯が大きかったからと語り、産声はびっくりするぐらい大きかった。1曲を15分で覚えさせる英才教育を施し、地元テレビ局の番組でリクエストに応えるコーナーができるほどの天才少女となった。15歳でプロデビューした娘のために久美子さんは自ら奔走するようになった。どんな歌も歌える歌手になってほしいとの母の夢に島津は6回の紅白出場で応えた。
去年夏、世界配信のアルバムを依頼された。ソウルの女王アレサ・フランクリンの大ヒット曲をカバーする。歌詞は留学経験を持つ甥っ子が全てカタカナにしてくれた。地方公演に向かう車中でも特訓が続いた。この時期、我が子のように可愛がってきた愛犬が亡くなり、レコーディングは延期された。ソウルやゴスペルが本領でトップアーティストのバックコーラスなどで活躍するボイストレーナー・マスムラエミコさんの指導を受けて特訓を再開。2024年になりレコーディング。プロデューサーの二宮英樹さんはソウル一筋30年のベテラン。リクエストは細部に及んだ。3日目には母・久美子さんも駆け付け熱唱が続いた。