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衆議院議員選挙の投開票日まであと3日。いわゆる裏金事件によって自民党を非公認になった大物に対して、議席奪取をねらう野党候補たち、それぞれの戦略を追った。「何もない」と訴えたのは、経済産業大臣などを歴任した安倍派5人衆の1人、萩生田光一氏。政治資金収支報告書への不記載額が2728万円あったため、自民党から役職停止1年の処分に。さらに今回の選挙では党に公認をされず、無所属での立候補となった。そんな萩生田氏の応援には、自民党の大物議員が続々登場。この日、周囲に多くの警察官が配置される中、演説会場にやって来たのは高市前経済安保大臣。背水の陣の今回、力を入れているのがSNS戦略。大臣時代でも店に通うなど、無類の麺好きで知られる萩生田氏は、親しみやすさをアピールする狙い。争点となっている政治とカネについては、潔白をアピールした。
問題を厳しく追及するのが立憲民主党の有田芳生氏。演説会場には「裏金議員いらない」と書かれたプラカードを持って応援する人も。さらに今回、意外な応援団が。実はこの人は、かつて東京24区で自民党から立候補していた小林多門元衆院議員。体調を崩し、萩生田氏に地盤を譲ったというが、今回は野党の応援に回っていた。同じく政治とカネの問題を追及するのが、日本維新の会の佐藤由美氏。馬場代表も応援に駆けつける中、八王子から裏金政治を一掃すると訴えた。
一方、別の争点を打ち出しているのが、国民民主党の浦川祐輔氏。政治とカネだけではなく、あくまで政策で戦うべきだと訴える。参政党の與倉さゆり氏は、裏金問題より、喫緊の状況に取り組みたいという。この他、無所属で畑尻文夫氏も立候補している。