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神宮外苑の北西に隣接する新宿御苑。かつて、ここの銀杏並木も開発計画に直面したことがある。渋滞緩和のため銀杏並木を伐採して道路を通す計画が浮上。しかし、40年ほど前に計画を見直しトンネルを建設。銀杏並木は伐採されなかった。生き残ったイチョウは樹齢300年以上になる。神宮外苑の銀杏並木も新宿御苑の苗木を育てたもの。専門家は銀杏並木の最新の状況をチェック。幹周りは40年前の記録よりも1m近く太く成長。並木のイチョウすべてが健全に育っていた。一方、並木よりもトンネルに近い場所では大木の多くが切り株になっていた。検証の結果、トンネルから15m以上離れたところは豊かな森を形成していることがわかった。40年前のデータと比較してもトンネルから15m以内の樹木は66本から22本に減少。専門家は構造物の地下水遮断が原因と考えている。