THE TIME’ TIMEレポート
山林火災で大きな被害を受けた岩手県大船渡市で、伝統の祭りを復活させようと奮闘する若者たちを取材した。この夏に綾里で開かれる夏祭りの告知と寄付をお願いするため、若者たちが集落を訪ね歩いていた。「綾里夏祭り」は大正時代に始まった地域の祭りで、27~29歳の地元の若者たちで作る実行委員会が寄付集めから運営までを担う。2019年に100回目の節目を迎えたが、新型コロナの感染拡大で2020年以降は中止が続いていた。久しぶりの再開へ準備を進めてきた矢先、今年2月に大船渡市で大規模な山林火災が発生。綾里地区は住宅が消失するなど、大きな被害を受けた。実行委員の東川今さんも火災で自宅を失った1人だが、現在仮設住宅に住みながら祭りの準備に奮闘していた。東川さんは「一番の思いは、綾里の人たちに楽しめる場を提供したい。そこに向けて頑張っていきたい」などと話した。8月14日の祭り当日に向け、その奮闘は加速していく。