NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
今年2月、浜松市の市街地で開かれたシティマラソン大会に聴覚に障害のある1人のランナーが挑戦。走り続ける姿を通して前向きな気持ちを届けたいと70歳を迎えた今も挑戦を続ける。今年行われた浜松シティマラソンには県内外から約7700人が参加。今年新たに設けられたハーフマラソン男子70歳以上の部に挑む永井恒さん。地元で開かれる大会での優勝を目指している。生まれつき、聴覚に障害がある永井さん。ろう学校のマラソン大会で優勝したのがきっかけで各地の大会に挑戦を続けている。永井さんは障害者としてではなく、健常者と同じように頑張りたいなどと意気込みを表現していた。しかし、聴覚障害のあるランナーにとって、大勢の選手が一斉に走る大会に出場することには困難もある。スタートの合図が聞こえず出遅れたり、近くのランナーに気づかず接触し転倒したりしたこともあるという。そうした困難に立ち向かいながらこれまでに国内外970回あまりの大会に出場。200回以上の優勝を積み重ねてきた。大会本番、永井さんは周囲のランナーに聴覚障害があることを知らせるウェアを着用し出場。スタートの合図が聞こえない永井さんは周りのランナーの動きを見て走り始めた。転倒を防ぐため、手を前や横に伸ばしながら慎重に進む。レースは20kmを超える長丁場。レース終盤には粘りの走りでゴールを目指す。1時間35分台で完走。60人あまりが参加した70歳以上の部で1位を獲得した。レース後、永井さんは、聞こえなくても1位を取れたことを誇りに思います、嬉しかったなどと表現。永井さんはこれからも各地のマラソン大会に出場を続け、今年秋ごろには通算1000回の出場を達成できそうだという。
