ZIP! ZIP!特集
身近な製品の事故を年間2000件も調査する「NITE」に夏のキケンから身を守る方法を学ぶ。まずやってきたのは夏の時期に賑わう千葉のバーベキュー場。NITEの2人が皆さんの行動や持ち物をチェックする。まず気になったのが外遊びに欠かせないスプレータイプの虫よけや日焼け止め。実は使い方を誤ると命に関わる大惨事につながる。冷却スプレーをシャツの内側にたっぷり吹きかけた直後火に近づくと衣服に引火する。スプレーの多くは可燃性ガスが使用されているため噴霧したあとすぐに火に近づくと衣服などに燃え移る可能性がありキケン。実際に冷却スプレーを車内で使用したあとたばこを吸うため火をつけた際に引火し運転手がやけどを負った事故も起きている。火の近くでスプレーは使わない。そして体に吹き付けたあと数分間は火のそばにいかないこと。続いてはアウトドアで人気のガスバーナー。その事故の事例は年々増加している。大事なのが使用する際の角度。ボンベの中にはガスが圧縮された液体が入っており、傾けすぎると気化せず液体のまま出てきてしまうことがある。45度程度まで傾けた場合は普通に火が出ているが、さらに90度に傾けると垂れてきた液体に火が付き大きく炎があがる。製品によっては傾けても液漏れしないタイプがあるので必ず説明書をチェック。着火する際や火をつけたあとも大きく傾けないようにする。続いてバーベキュー場の隣へ。毎年夏に多いのが海や川などの水遊びによる事故。特に注意してほしいというのが浮き輪。実際に事故がおきたのが腕と胴体に着けるタイプの浮き輪。製品自体は胸側と背中側の両方に装着できるが、正しく胸側につけた場合は顔が上向きに浮いたが、事故が起きた背中側だと水面でうつ伏せになってしまい呼吸ができない状態に。事故を防ぐためには説明書をよく読み、正しい使い方を守る。続いて街で調査。NITEの宮川さんが気になったのは夏の必需品ともなったハンディファン。落としたハンディファンを使い続けると爆発する可能性がある。爆発の原因は可燃性の高い溶液が使われているリチウムイオン電池。強い衝撃で損傷したまま使っているとショートによる火花などで引火し爆発にいたる。もしハンディファンを落としたら使っていて熱くなったり異常を感じたら使用を控える。同様にファン付きのベストもリチウムイオン電池を使っているので脱いだあとなどに無造作に投げたり踏んだりしないよう注意が必要。