首都圏情報 ネタドリ! シニアが活用!AI最前線
レストランの配膳や冷蔵庫の中身を自動認識、自動運転などAI=人工知能は身近なものになりつつある。そのAIをシニアの暮らしに役立てという動きが。東京・北区では特殊詐欺の被害を防止する体験会。特殊詐欺の会話を学習し警察が監修したもの。AIがかけ子となり特殊詐欺のやり取りをシニアに体験してもらった。その際、センサーで体験者の呼吸数や心拍数などのデータを分析。騙されている時の呼吸数や心拍数をAIが学習している。数値に以上があると「だまされそうな状態」と判定される。今後はシニアの異常を感知したら家族などに知らせるシステムも作ろうとしている。
東京・品川区のクリニックでは認知症判定アプリを使用。アプリが質問をし、それぞれ30秒で解答。問題がなければ健常相当と表示。答え方によっては認知機能が低下の可能性が表示される。医師は「AIの判定だけで認知症と診断することはない」としつつ、早期の治療につながる可能性があると指摘。このAIに期待されているのは軽度認知障害の発見。この段階でわかれば早期治療、改善に繋げやすくなる。来年度中の保険適用を目指している。
全国1000以上の介護施設などで使用されている、歩行機能などの改善に必要な運動をAIが提案するシステムを紹介。斎藤守さんは運動を継続することで、杖を使わずに散歩を楽しめるようになった。トータルリハセンター北松戸では、47%が歩行機能を向上させた。