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企業の間で生成AIの活用が進んでいるが、金融業界でも業務の効率化につなげる取り組みが進んでいる。金融大手・三井住友フィナンシャルグループは2年前から議事録の作成や資料の翻訳などに生成AIを使っているほか、AI社長のように社長の考え方などを学習し社員とチャット上で意見交換できるシステムも導入している。先月導入した新たな生成AIシステムでは、多様なファイル形式・多くの専門用語が並ぶマニュアルや規程を正確に読み込めるようになった。AIに学習させられる情報量が飛躍的に増加し、国内企業では最大規模。口座開設の手続きや融資のりん議書作成など、以前はマニュアルや規程の確認に多くの時間がかかっていたが、生成AIの導入で1人あたり1か月8時間の短縮を見込んでいる。人間にしかできない業務に多くの時間を割くようにし、預金を確保し新たな融資を行う重要性が増している。顧客のメリットは問い合わせに対し、より短時間で返事を受けられ、より自分に合った金融商品の提案を期待できる。みずほ銀行がプレゼンテーションの資料や取り引き先などとの面談記録の作成に生成AIを活用。三菱UFJ銀行は生成AIのスタートアップ企業に出資し、この企業の生成AIの基盤を銀行内で活用するだけでなく、企業向けサービスとして新事業展開も視野に入れている。
