モーサテ プロの眼
楽天証券経済研究所・愛宕伸康の解説。愛宕さんは「1月のデータではエネルギー、生鮮食品を除くベースが2.5%、ちょっとリバウンドしている感じだったがピークに比べ低い。我々の体感温度はピークか上かもしれない。総務省が示した基礎的支出項目、価格が上がっても買わないといけないもの。購入頻度の高い項目をみると購入頻度の高い項目がピークを超えている。足元の体感温度はピークよりも高いかもしれないということ。米類が70%以上上がっている。米以外に生鮮食品と生鮮食品を除く食料もけっこう上がっている。生鮮食品を除く食料が全体のCPIの24%を占める。これが足元で3.6%。ここが実は生鮮食品の影響が大きい。生鮮食品を除く食料の中には外食とかが含まれる。野菜や肉、米が一月上がっても販売価格は変えないが上昇が長引くとトレンドが動く。上げざるを得ない。生鮮食品を除く食料も上がる。体感温度が高まると国民の不満が高まるという話になってくるので今年は7月に参院選がある。その前に日本銀行に対して何とかしよう何とかしてほしいというプレッシャーも強くなってくるのではないかなと思う。メインシナリオは参院選が7月その前の6月に利上げの可能性が高いと思う。場合によっては物価の状況次第では5月1日も可能性はあると思う。参院選のあと1回利上げをして、場合によっては今年の12月か来年1月にもう1回となると1%、長期金利は1.4というレベルは通過点かなと思う。長期金利はマーケットの感じるインフレ期待が上振れているかどうか。日本の債券市場のインフレ期待は2%に近づいている。マーケットの体感温度も高まっている。日銀の利上げがある、推計ではゆくゆく日銀が1%に利上げをした場合、1.8~1.9、場合によって2は見えてくる。為替は円高方向にいくのではとみている。輸入物価も下がるので景気にはいいと思う」などと述べた。