NHKニュース おはよう日本 (特集)
内閣府が65歳以上の高齢者に尋ねた調査で、支度している友人や仲間がたくさんいる、普通にいると答えた人が2018年には72.2%だった。所がコロナ禍のあとの2023年には46.8%になった。こうした中松山市に高齢者の孤立を防ごうというボランティアの活動がある。食堂・よもやま庵では1食500円で出来立ての料理がふるまわれている。開かれるのは月2回の火曜日で利用者の多くは一人暮らしだという。よもやま庵を主催する中矢暁美は前日に準備した食材で30人分を調理。食事と共に気を配るのが利用者同士の会話。中矢が食堂を始めたのは11年前。多い時には1日70人以上が訪れる人気ぶりだったが、利用者が増えるにつれ一人一人の交流が取れなくなったと4年前に一時休止した。しかしその直後にコロナ禍となり、近所にする独り暮らしの高齢者の様子を目の当たりにし、2年前に再開を決めた。利用者の1人・立花典子は夫が亡くなり1人暮らしに。半年前に知人の紹介でよもやま庵を訪れ、今ではここで知り合った友人に会うことが楽しみになっているという。利用者同士の新たなつながりも生まれた。利用者の1人の河野弥栄はよもやま庵まで来られない高齢者などに中矢の作った食事を届けている。