- 出演者
- 天野ひろゆき 塚原愛
無角和牛は全国に200頭しかいない貴重な牛。特徴はうまみあふれる赤身肉。無角和牛のふるさとは山口・阿武町。地域の宝を守ろうと全国から集った若者たちが奮闘している。困難の連続や、赤身肉に合う調理法を紹介する。
きょうの主役は山口・阿武町の無角和牛。さしが少ないヘルシーな赤身肉でうまみがしっかり味わえるのが特徴だと平祐奈が伝えた。無角和牛は和牛全体の0.01%で山口県にしかいない希少な種。この無角和牛が最近再び注目を集めているという。
山口県にしかいない無角和牛を街の特産品として活かしていこうという機運が高まっている。無角和種振興プロジェクトリーダーの藤尾さんは、無角和牛の生産~販売まで全体を取り仕切る大役を任されている。神奈川県出身で大学生時に地域おこし協力隊に参加するため阿武町を訪れて無角和牛の存在をしった。無角和牛かつては畑仕事で活躍していたが機械化が進み数が減少、品種としての存続も危ぶまれるようになった。藤尾さんたちは専門家に相談、サポートを得て挑戦が始まった。
まずは元気な牛を増やすこと。そのために始めたのが放牧場の活用。子どもを生む母牛がストレスなく過ごせる環境を用意した。子牛は母牛の母乳で育て、成長期に入るとエサを牧草にする。固い牧草のチクチクの刺激で胃が大きくたくさん食べられるようになるという。現在飼育しているのは140頭、少しずつ増え始めているという。ここでは移住してきた若い人たちが多く働いている。
無角和牛のもう一つの課題は味。毎年町のお祭りで無角和牛の肉をふるまってきたが評判はいまいち。かたいお肉という意味の“しわいお肉”という声が多く聞かれたという。そこで藤尾さんたちは赤身肉料理のスペシャリスト渡邊さんにアドバイスを求めた。すると、赤身肉に合う相性のいい調理法を教えてもらった。厚さ約3cmの肉を冷たい状態から焼いて色がついたらすぐ返し、頻繁に返して焼き色を重ねていくとやわらかくなる。
スタジオで無角和牛のステーキを試食。天野ひろゆきは「肉の水分がすごい。うまみがずっと続いている」とコメントした。平祐奈は「以前は薄切りにして焼き肉にしていたが、分厚く切って食べるとジューシーでおいしいことが発見だったそう」と紹介した。
渡邊シェフに無角和牛を楽しめるレシピを教えてもらう。1品目は「ウチモモ肉のローストビーフ ~阿武町の恵みのスープ仕立て」。お肉は焼き上がってから塩をふると水分が逃げずジューシーになる。さらに、肉はすぐに切らず少し休ませるとうまみが強くなる。待っている間にアジ煮干しのだし汁を火にかけ、青のりと梅干し・ぶどう・バジルを加えてスープを作る。
2品目はかむ楽しさを味わうハンバーグ。かたまり肉を5mm~1cmの厚さにカット。つなぎは少量のミンチと背脂だけ。全体が均一になるように混ぜ合わせ、厚さ1.5cmほどの平らに成形して中火でじっくり焼き色をつけて完成。
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- かむ楽しさを味わうハンバーグ無角和牛
スタジオでハンバーグを試食。平祐奈は「弾力がすごくて肉汁がちゃんと出てくる」とコメントした。キウイジャムのソースをつけて食べると爽やかになる。
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- 無角和牛
平祐奈は「牛たちがのびのびとしていて、だからこそこの美味しさが味わえるんだなと思った。ぜひもっと多くの方に堪能してほしい」と番組を振り返った。
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- 無角和牛
エンディング映像。
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