2023年10月6日放送 10:05 - 10:45 NHK総合

キャッチ!世界のトップニュース
@NYC ウクライナ情勢

出演者
望月麻美 マイケル・マカティア 中川栞 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像のあと中川さんらが挨拶をした。

(ニュース)
バイデン政権 国境の壁 建設へ方針転換

バイデン大統領はこれから国境の壁をさらに建設する予定だ。壁はもう作らないと言っていた大統領選挙の公約からの大転換だ。トランプ前大統領の国境の壁に反対してきたバイデン大統領がさらなる壁の建設に道を開いた。国境を超えてくる人が急増し、人道危機でその規模が数万人になっているためだ。国土安全保障長官は5日、現在国境に隣接するところに物理的障壁を建設することが緊急に必要だ、アメリカへの不法な入国を防ぐためだと言い、トランプ政権時代の予算の数百万ドルを使いメキシコ国境にさらに壁を建設する決定を擁護、それは致し方ないことだと述べた。しかしバイデン政権は厳しい現実に直面している。数万人が国境を超えてきていて、去年の10月からは220万人以上になっている。また議会が解決策を見いだせないなか政治的圧力は高まっている。大統領は5日、身内の民主党から選挙公約を破ったと批判された。しかしこれから最長で32km新たな壁がテキサス州の南部に作られる。高さが5.5mを超えるところもある。2019年、トランプ政権時に壁建設のために割当てられた予算が使われる。トランプ前大統領が新しく建設した壁は83km。すでにあった壁725kmあまりについては古いものと交換された。国境に押し寄せる人の急増は収まる兆しは見られず、国境の街がいたるところで圧倒されるなか、バイデン政権は5日、ベネズエラから来た人を直接本国に送還するのを再開すると発表した。数週間前9000人に保護的地位を拡大したばかりだった。また最高1000万ドルをカナダに提供し移民を本国に送還してもらうことにしている。

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バイデン大統領 政策一転 国境の壁 建設へ

バイデン政権になり中南米から移住を希望する人が押し寄せるなか、有効な対策を打ち出せず認めざるを得なかったと思う。バイデン大統領が壁の建設を認めたのが約32kmにわたる国境沿い。この地域だけで去年10月から今年8月ごろまでにすでに24万5000人以上が法的な手続きをへずに入国を試みた。トランプ氏はSNSでバイデン大統領に対しアメリカと国民への謝罪を待つと書き込んでいる。メキシコとの国境管理の強化はアメリカ議会下院でマッカーシー氏を解任動議を提出した保守強硬派のグループが新年度予算案に組み込むよう強く求めていたものでもある。大統領選挙に向けて共和党は国境管理の対策はバイデン大統領の失策だとの主張を強めることが予想される。

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@nyc
玄関先でコンサート ライブ音楽♪大作戦

ブルックリンの閑静な住宅街で毎週金曜から日曜までの3日間、様々な家の玄関先のポーチをステージ代わりに、街ぐるみで音楽を楽しもうという取り組みがある。イベントを主催しているのはアーロン・リスマンさんで、取り組みを始めたのは3年前。パンデミックで演奏する場所がなくなってしまったミュージシャンを助けるためでイベントやホームページで寄付を募り、集まった基金からアーティストへの出演料を出す仕組みを作った。ポーチでのコンサートが口コミで広がり、出演したいというアーティストが続出し、取り上げる音楽ジャンルも多彩になっていった。アーロンさんは、パンデミックが終わった後もコンサートシリーズを続けていて、様々な準備はすべて無償のボランティアだ。コンサート会場となる家には、アーロンさんがソーシャルメディアなどで呼びかけ、無償で協力してもらう。最近は別の街から来る人も増えている。

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スタジオトーク

中川さんは「お家の近所で本格的な音楽を楽しめるのって羨ましい。」などとコメントをした。コンサートは3年間で200以上も行っているが、苦情は1回だけだそうだ。

ミュージシャンに活躍の場を

「パンデミックのときに始めたんですよね?」と聞かれると、アーロンさんは「私たちのコミュニティーに音楽が必要だと思った。」などと話した。ポーチは実際のライブ会場よりも優れているかや、ミュージシャンにとってのメリットについて、「バンドの生演奏を聴きたくても小さな子どもがいる人や年配の人たちは夜、ライブハウスに出かけるのは難しい。そんな人たちにとって、絶好のイベントだと思う。ミュージシャンにとって最も大変なことのひとつは集客だが、その心配はいらない。」などと話した。またリピーターが多いかについては「これまで200回のライブを開いたが、その半分を見ている人が結構いる。」などと話した。イベントの運営を無償で行っている理由を「ソフトウェアエンジニアの仕事で生活できている。だからNYの音楽文化に貢献できることがうれしい。」などと話した。

スタジオトーク

望月さんは「誇りに思えるって素敵。」などとコメントをした。寄付は1人あたり10ドルが目安だそうだ。一番売れているようなミュージシャンは儲かるが、才能があってもほとんど儲からないミュージシャンが圧倒的に多いそうだが、アーロンさんは日頃から寄付を積み立てていて、その日に寄付が集まらなかったとしても絶対にミュージシャン1人につき、125ドルを出しているそうだ。

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ニューヨーク(アメリカ)
(ニュース)
ノーベル文学賞 ノルウェー劇作家に

スウェーデンのノーベル賞選考委員会は革新的な短文を生み出すノルウェーの劇作家、ヨン・フォッセ氏をノーベル文学賞に選んだ、フォッセ氏は日常生活の機微にあふれた作品はすでに40の言語に翻訳されている。私達は彼の本を探しにでかけた。ちょうど5日に新作「朝と晩」がノルウェーともうひとつの出版社から発売されたところだった。人生とその意味といった要約することが難しいテーマを扱っている。ノーベル文学賞の選考理由では64歳のこの劇作家は革新的な散文で言葉に出せないものに声を与えていると評された。去年受賞したアニー・エルノーさんが自宅の庭で感想を話したのに対し、今年のフォッセさんは北海を背にしてインタビューに答えた。「頭がぼーっとしている。10年前から名前が上げられていながら受賞できないことに慣れてしまっていたので今回は驚いている」と話していた。フォッセさんは短編小説や詞、多くの戯曲を書いており、好きな作家で作品の題材にもしているのはガルシアロルカ。若い頃の望みは物書きになる。それで生きることでノーベル賞は狙っていなかった、などと話す。ノルウェーでは人気作家のフォッセさんの作品は新たな読者を得るだろう。そして村上春樹ファンはまた待ち続けることになる。

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モンブランの標高2m低下

アルプス山脈のモンブランの標高は2年間で2m以上低くなり、約4805mになったと調査した専門家が発表した。純白の雪に覆われ、すっきりとした形のいただきをみせるモンブランはヨーロッパの屋根。今年9月、専門家チームが計測を行った。その結果、標高は約4800mだった。2021年に比べ2m22cm低くなっている。測量技師や鉱山ガイド、雪や氷の専門家からなるチームは最新鋭の機器を使い正確な計測を行った。2m低くなった原因は地球温暖化にあると思われがちだが違う。とはいえ専門家は慎重な対応だ。「標高の変化は地球の温暖化を表しているわけではない。特にモンブランの山頂の雪は溶けていない。ただ2022年、モンブランの山頂で10.4℃という過去最高の気温を記録している。今年もマイナスにならなかった日が何日もあった。」とはなす。次回の計測は2025年に行われる予定。

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アルゼンチン 大統領選 支持率トップは

年率100%を上回る激しいインフレが続くアルゼンチンで今月、大統領選挙が行われる。接戦の中、世論調査で支持率トップに立ったのは、経済学者で右派の下院議員のハビエル・ミレイ氏だ。経済を安定させられない中央銀行を廃止し、法定通貨をドルにするなど、極端ともいえる政策を公約に掲げている。アルゼンチンは景気後退に向け突進していて、インフレにより物価は毎年倍増。人口の40%は貧困の中、暮らしていて、アルゼンチンの通貨のペソの価値は急落。多くの人は主要政党の政治家が経済危機を引き起こしたと避難している。

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主なニュース

ゼレンスキー大統領はEU加盟国などがスペインで開いた首脳会議に出席し、結束と支援の強化を訴えた。EU加盟国の間で、ウクライナへの軍事支援を支持する人の割合は減りつつあり、各国は結束の重要性を改めて強調した。

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アメリカとメキシコの国境に、中南米から移住を希望する人が押し寄せる中、バイデン政権はトランプ前大統領が進めた、国境沿いの壁の建設を認めると発表した。バイデン大統領は方針を転換した形だ。

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(エンディング)
次回の放送は

来週月曜日は祝日のため、次回は火曜日に放送。2018年にインドネシア・スラウェシ島中部で発生した地震から5年。被災地の新たな街づくりを取材した。

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中国 市民の生活に根づく シェアサイクル

中国ではシェアサイクルが1日に、1,500万台のべ4,700万回利用される。乗り方はスマホアプリで解錠し、料金は30分でおよそ30円で通勤や観光で市民の足になっている。駐輪禁止の場所を除き、乗り捨ては自由のため、人の手で利用が多い場所に運ばれていく。

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