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オープニング映像。
歌人の木下龍也氏は寄せられた相談、エピソードを読み、短歌を贈る。文章であれば様々なことを綴ることができるが、31音で本質を届けたいという。
高校2年の女子生徒は「教室にいると正解が1つしかないようで息苦しく感じる。教室を生き抜く短歌をください」と相談。木下氏は「違いとは間違いじゃない 窓ひとつひとつに別の青空がある」と手書きの短歌を贈った。続いて、愛犬家の女性は「犬を迎えるにあたり、必ずやってくる永別を思うと寂しさと恐ろしさを感じます。お守りとなる短歌をください」と相談した。木下氏は「愛された犬は来世で風となり、あなたの日々を何度も撫でる」と返信した。女性は悩みを木下氏の中に落とし込んでくれた上で、詠んでくれた気がするという。
木下氏は言葉の怖さを感じつつ、悩みを抱えながらも歩んでいく人の道を照らしてあげたいという。大人になってから感情の波に悩んでいるという女性に対し、木下氏は「かなしみは寒がりだからすぐ君の胸の暖炉に集まるんだね」と返信した。バドミントン歴20年の女性は選手生活を終え、岡山を離れて4月から大阪で競技の普及に努めるという第二の人生をスタートさせた。支えてくれた人々に恩返しできずにやめてしまったこと、もう少し現役を続けていたらどうなっていたのかと考えることがあり、この決断が良かったのか、日々葛藤しているという。バドミントンに詳しくない木下氏はネットでリサーチを重ね、競技映像も視聴していた。さらに生きているからこそ葛藤すると肯定的に捉え、加藤氏は「まだシャトルみたいにゆれてしまうけどコートの外の季節をゆくよ」と手書きの句を贈った。
「ドキュメント20min.」の次回予告。