- 出演者
- 石井智也
川崎市長選は開票率8%。無所属・現の福田紀彦氏が当選確実。15000票。無所属の現職で公明党川崎総支部が支持し、自民党川崎市連や立憲民主党の議員が支援した福田紀彦氏が4回目の当選を確実とした。福田紀彦氏は神奈川県議会議員などを経て2013年の市長選挙で初めて当選した。選挙戦で福田紀彦氏は情報端末を利用し市内の小中学校の学力向上を目指す他、インフラ整備を進めて持続可能なまちづくりを推し進めることを訴えた。また支援に回った各支持層や無党派層から幅広く支持を集めた。今回の川崎市長選挙の投票率は32.93%で衆院選と同日の前回から24.73ポイント下回った。
勝因の1つは支援を受けた政党の支持層や無党派層から幅広い支持を集めることができたこと。自民党支持層の80%あまり、立憲民主党の70%、公明党支持層の80%台半ばが福田氏に投票している。加えて無党派層からも60%あまりの支持を得ていて幅広い層の支持を確実に取り組むことができている。背景にはこれまでの3期12年で重ねた実績に対する評価が見て取れる。福田氏のこれまでの市政の運営に対する評価は評価すると答えた割合が全体の80%あまりに達した。福田氏はこれまでの任期で待機児童対策や中学校給食の導入など子育て支援策の強化に力を入れていて選挙戦でもこれらの実績を強調していた。他陣営の一部からは福田氏の市政運営は安定していて攻めどころがないとの声が聞かれるほどで今回の選挙では個別の政策課題が争点化するような状況が見られなかったこともあり、現職の福田氏に対する事実上の信任投票という色合いの強い選挙だった。福田氏はこれまでの市長選と同様に今回も無所属の候補として選挙に臨んだ。後援会組織が福田氏の活動を支え各地で小規模の演説を繰り返すなどきめ細かな活動を展開した。加えて自民党・立憲民主党・公明党の地元組織や議員が支援に周り盤石な体制で選挙に臨んだといえる。元々、公明党は川崎総支部が福田氏に対する支持を表明していた。離脱を受け具体的な活動内容に変化はなかった。出口調査でも公明党支持層の多くが福田氏に投票している。公明党の関係者は地域は地域で対応すると話していて、今回の選挙に関しては影響はなかったとみられる。出口調査で新しい市長に期待する政策で最も多かったのは物価高対策で全体の40%を占めた。今後の物価高対策について福田氏は「物価高は全国の話。好循環の経済をしっかり回し賃金が上がっていくのが最も大事。国の施策と連携しながら物価高対策にしっかり取り組んでいきたい」と述べた。加えて川崎市は都内からも近く子育て世代の流入などにより全国的に珍しい人口が増加している自治体。人口が増える中で子育て環境の整備や住まいの価格高騰対策、地域交通の維持など政策に密着した課題は山積している。一方で10年後には人口増加が止まり減少局面に突入するとされ将来を見据えた施策も考えていかなければならない。
川崎区の開票率は13%。福田氏・国谷氏・野末氏・宮部氏・山田氏が1500票となっている。幸区の開票率は2%。福田氏が1000票。中原区の開票率は3%。福田氏・国谷氏・野末氏・宮部氏・山田氏が500票となっている。高津区の開票率は29%。福田氏が10000票、野末氏・宮部氏・山田氏が2500票。宮前区の開票率は2%。福田氏が1000票。多摩区の開票率は5%。福田氏・国谷氏・野末氏・宮部氏・山田氏・関口氏が500票。麻生区の開票率は5%。福田氏・国谷氏・野末氏・宮部氏・山田氏が500票。
現職と新人の6人が 争いとなった川崎市長選挙は現職の福田紀彦氏の4回めの当選が確実となった。無所属の現職で公明党川崎総支部が支持し、自民党川崎市連や立憲民主党の議員が支援した福田氏が4回目の当選を確実とした。
