- 出演者
- タモリ 野口葵衣
タモリらは奈良市の正倉院を訪れた。正倉院は奈良時代から1300年にわたって数々の貴重な宝物が納められてきた場所。今回のテーマは「なぜ1300年もお宝を守れた?」。
オープニング映像。
タモリらは正倉院の建物の秘密に迫った。正倉院の特徴は2つ。校倉造りと高床式。校倉造りとは校木を井桁に組んで建てるもので奈良時代の倉庫に多い。木材は湿度が高くなると湿気を吸収する。逆に低くなると湿気を放出する。正倉院は木材を大量に使うことで急激な湿度・温度の変化からお宝を守っていた。
タモリらは正倉院のお宝を守ってきた仕組みに迫った。正倉院の宝物は勅封で管理しており、天皇の許可がないと開けられないという体制で守られてきた。実は、現在の正倉院には宝物が入っていない。今から約60年前に耐震耐火の西宝庫という倉庫ができ、宝物はそこに移されている。
タモリらは倉の秘密に迫った。今回入ったのは3つある中の最も重要な品が納められてきた北倉。ガラスケースは明治時代に政府が海外の賓客に宝物を見せる目的で設置された。宝物を直接守ってきた箱は最新の研究で特に材料の杉が重要な役割を果たしていたことが分かっている。
タモリらは正倉院の最大の危機に迫った。1254年、北倉の扉に雷が直撃した。東大寺の関係者が駆けつけ、宝物を逃がして事なきを得たという。明治時代、消火の手助けとして正倉院特設消防隊が結成された。今もボランティアとして25名が活動している。
タモリらは正倉院の宝物を守る切り札に迫った。タモリらは宝物を修理・調査・研究するための施設を訪れた。施設では宝物の箱の中の布や木片などを集めた塵芥の調査が行なわれていた。塵芥も宝物として扱われるが、塵芥の中から宝物の一部が現れたこともある。
エンディング映像。
次回予告が流れた。