- 出演者
- 矢内雄一郎 片渕茜 平出真有 中原みなみ 谷栄一郎 大川智宏 朝倉智也
オープニング映像&挨拶。
NY株式、株式先物、米10年国債、セクター別騰落率(3日)、為替の値を伝えた。
アメリカ10月非農業無門雇用者数は前月比↑15万人、市場予想を下回った。自動車・部品↓3万3200人。失業率は3.9%、2022年1月以来の高水準。平均時給は前年比↑4.1%、前月から伸びが鈍化。
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- 全米自動車協会
アメリカ10月ISM非製造業景気指数は51.8で9月から1.8低下、市場予想も下回り5カ月ぶりの低水準。事業活動や雇用が大幅に低下、新規受注は↑3.7。
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- ISM非製造業景気指数
3日、アップルの株価が一時2.4%下落した。前日に発表された10-12月期売上高見通しが前年並みで5.0%増加するという市場予想を下回ったことから失望売りが出た。7-9月期決算は前年比で売上高↓0.7%で4四半期連続で減収。iPhoneの売り上げは伸びたもののマックやウエアラブルなどの需要が低迷。
専門家に聞く。政府閉鎖の可能性は?テリー・ヘインズ氏は「11月17日に予算執行できる期限を迎えるつなぎ予算は延長される可能性が高い。2024年度の予算案は年末までに上下院で可決するとみている。その後バイデン大統領の署名を経て成立する。政府閉鎖が起きない可能性は60%、起きるのは40%とみている」と話した。下院議長の存在感が低下?テリー・ヘインズ氏は「ジョンソン議長の課題は意見のバラバラな議員をまとめることだ。ただジョンソン議長は年長でもないし在籍期間も長くない上にリーダーらしくない。他の共和党議員を頼りに下院を仕切ることになるだろう。より身長で市場にとってはサプライズの少ない運営になるとみている」と話した。
大和証券の谷栄一郎さんと智剣・Oskarグループの大川智宏さんを紹介した。
SMBC日興証券の野地慎さんのドル円予想レンジは148.90~149.90円。野地さんは「FOMCと雇用統計が終わり、ドル円も落ち着いた動きとなりそう。ドルが売られた反動で買い戻しの圧力も強いと予想される」などと述べた。注目ポイントは『日銀の政策修正の効果は?』。野地さんは「10月末の政策決定会合で日銀は長期金利の上限を1%から1%をめどに変更し、10年債利回りが1%を上回ることを容認した。これで10年債利回りは1%超えをうかがうレベルまで上昇したが、ドル円は円安方向に進み151円台にのせた。ドル円が日米金利差に影響するとすれば日本以上にアメリカ長期金利が伸びた影響が大きい。アメリカの長期金利が主導してきた円安によって日本では輸入インフレの圧力が強まる状況。実質金利と期待インフレ率を比べれば期待インフレは明らかに高い。為替市場で意識されるのは実質金利であり、日本の実質金利が上がらないために円高方向には動きづらい。日銀の政策修正でも円安修正がむずかしい。アメリカの雇用統計で円安が進んだように、今後のドル円はアメリカ経済の動向で決まりそう」などと述べた。
10年国債、株式先物の値動きを伝えた。
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大川さんの日経平均予想レンジは32300円~32800円。大川さんは「きょう1日は強いでしょうね。アメリカの弱い統計を受けて引き締めの継続懸念の後退、金利低下、半導体などテック株が大幅高、日本株も寄与度の大きい日経平均は強くなりやすい。統計の悪化は景気の悪化。大幅高のあとは利益確定出やすい」などと述べた。注目ポイントは『年末年始の割安株買いに備える』。大川さんは「投資家の間で年末年始に低PER株とか低PBR株とか高配当株とか割安株が強くなりやすい。12月、1月、2月はプラスに動く。年末は休暇をまたぐ都合で保有銘柄の利益確定が出やすい。年始は休暇後に投資資金を入れる状況が想定される。これまでに上昇して割高化した銘柄が売られやすい、年始には割安銘柄に資金を投じる動きが出やすい。来年以降はこれがさらに強くなりそう。新NISAが始まると個人投資家の多額の資金が流入する。個人投資家は高配当利回り株が好き。過去3か月程度で投資信託の流入額を見ると高配当ファンドが目立つ。年末年始の割安株有利と個人投資家の新NISAの高配当利回り株嗜好で今から狙い目。TOPIXで見るとPERの低さの目安が9倍、PBRの場合は0.7倍、高配当利回りは3.6%」などと述べた。
フィリピンとマレーシアを歴訪していた岸田総理大臣は昨日、首脳会談の日程などを終え帰国。両国との首脳会談では、南シナ海などで覇権主義的な動きを強める中国を念頭に海洋の安全保障分野などで連携することを確認した。また日本と価値観を共有する国の軍の能力向上を目的にした無償資金協力の枠組み、OSA(政府安全保障能力強化支援)をめぐっては、フィリピンに対してOSAを初めて適用し、沿岸の監視用レーダーを供与することで合意した。一方マレーシアに対しても、今後、実施に向けた調整を進めていくことを確認した。
日本シリーズ第7戦 はタイガースがオリックスを7-1でくだし38年ぶり2度めの日本一。京セラドームで行われたSMBC日本シリーズ2023の第7戦は4回、阪神がノイジーの3ランで先制。また5回にも3点を追加。投げては阪神先発の青柳が5回途中まで無失点の好投。タイガースの38年ぶりの日本一をうけて、阪神百貨店は10日までジョーシンは19日まで優勝セールを行う。
今週の予定。今日から東証マザーズ指数名称変更。7日は9月家計調査や毎月勤労統計。9月貿易収支の発表。9日日銀、金融政策決定会合の主な意見(10月分)を公表。アメリカはFRBパウエル議長の発言に注目。
決算は1500社が発表。今日は伊藤忠や三菱重工。7日は任天堂、NTT、9日はソニーG、ソフトバンクG。10日は東京エレクトロンに注目。アメリカはサマータイムが終わったと伝えた。
谷さんは日銀の金融政策決定会合の主な意見公表に注目といい、どんな議論が行われていたが垣間見れることが注目だという。また会合後円安になったといい、円安の状況について主な意見は議論された内容がでてくるが、意見を植田総裁が編集できるようになっているので誤解されていたら編集をしていくると可能性について述べる。大川さんは家計調査に注目だといい、消費支出は下げ止まるかについて注目などと意見を述べた。
全国の天気予報を伝えた。
番組にレギュラー出演する専門家が、経済の先行きを独自の分析で予想する。今回は11月3日~5日に、インターネット経由で番組出演者38人を対象に調査を行なった。日経平均株価の中央予想値は32,500円。和キャピタルの村松さんは、33,000円台回復を予想。アメリカ株が調整後から上昇に転じて、中国株の景気対策を受け反発ムードになっているという。APECでも米中首脳会談への期待が高まり、決算発表もサポート材料になるとしている。第一生命経済研究所の藤代さんは、31,800円を予想。アメリカの雇用統計は、金利低下を促す結果だったが、日本株は先週大幅に上昇した反動が出やすいとしている。ドル円相場の予想中央値は149.00円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野さんは、148.50円を予想。アメリカの利上げ打ち止め感の対抗で、ドル円相場は頭打ちになるとしている。モーサテ景気先行指数は18.4で、2週連続で改善。アメリカは悪化、中国・ヨーロッパは改善となった。
谷さんは「日本もアメリカも、金融政策の発表と本音の真意が真逆に感じました。FRBは、インフレ勝利宣言には時期尚早ですが、追加利上げへのハードルがかなり上がっていると感じる会見でした。9月のドットチャートでは、年内後1回の追加利上げを示唆していましたが、事実上しないと仄めかした会見でしたね。FOMC声明発表後、長期金利は大きく低下しています。一方、日銀は、柔軟化後の運用は機動的なオペで対応としており、専門家の関心が高まっています。私は、YCCはもう辞めていい段階に来ているのでガチガチに固める必要はないと思っていますが、長期金利は厳格にコントロールするという姿勢では、マイナス金利付きqQEに戻っていると解釈できると思います。また、物価見直しも強気に修正され、ハト派を装ったタカ派といえるでしょう」などと話した。
マルハニチロは培養魚肉を27年度にも商品化する。8月に出資したシンガポールの新興企業UMAMI Bioworksと協業し、低コストで生産できる技術を確立して、かまぼこのような練り製品を海外で販売する。UMAMIはAIを使って効率よく細胞を増やすための栄養素の比率や培養温度など適切な条件を算出する技術に強みを持っている。水産大手は漁獲だけに頼らない事業構造の転換に迫られている。(日経電子版)