- 出演者
- 香取慎吾 矢作兼(おぎやはぎ) 朝日奈央 アンミカ 白山乃愛
オープニング映像。
オープニングの挨拶。この番組は古代の王国にまつわる”なんだ?”と驚くワンダフルな謎(なんだフル)に迫る。4人の賢者の知恵を借りて全ての謎を解き明かすことができるか?アンミカは若い時よりも世界の歴史に興味が芽生えたといい、矢作兼も首肯した。香取慎吾は共演者の白山乃愛が小学6年と知ると、「初めてNHKに来たときと同い年だね」と語った。
- キーワード
- ビッグ・ベンロンドン(イギリス)
イースター島の面積は瀬戸内海に浮かぶ小豆島とほぼ同じで、約8000人が暮らす。1つ1つのモアイにはモデルとなった人がいて、それが集落のリーダー。ほとんどのモアイは島東部のラノ・ララク山でつくられ、岩は柔らかく、加工に適している。また、島内には運ぶ途中に倒れ、吹き曝しのモアイが数多く存在する。底部に傾斜があり、ロープで左右から人々が引っ張ることでモアイが自ら歩いて移動しているように見える。多くは海沿いに立ち、約900体存在する。人々が暮らした集落にはモアイとともに石の囲いがあり、人々の暮らしに欠かせないあるものの痕跡だという。
出演者には「イースター島に暮らしていた人々の集落にあった石の囲いとは?」が出題。白石は「魚を保存する生け簀」、アンミカは「祈祷所」、朝日奈央は「食料をめぐって腕相撲で戦う」、矢作兼は「キッチンスペース」、香取慎吾は「トイレ」と予想した。正解は「家」。島へと渡ってきた時に使った船の一部を活用したといい、身分の高い人の住居だったという。
- キーワード
- イースター島
かつてモアイには目玉がはめられていた。目には精霊が宿り、力が備わる場所と考えられ、サンゴで白目、赤い火山灰の石で瞳を表現していた。だが、島内の台座に鎮座するモアイには目玉が無い。
「イースター島の台座に鎮座するモアイから目玉が無くなったのはなぜ?」が出題。白石は「サンゴの乱獲で自然を壊してしまうため、やめてしまった」、香取は「盗掘」などと予想。内尾太一准教授は「集落同士の争いによって取られてしまったと考えられる」と説明。争いの要因は大量に繁殖したネズミで、島内の木々を食べ尽くしてしまったという。木が無くなるとカヌーがつくれず、出漁すらできない。さらに地盤が弱くなり、土壌が海へと流出。食糧不足から、集落同士の争いに発展した。モアイは勝利の証として倒され、戦いによって人口は減少し、巨石文明は衰退。約300年前、モアイは作られなくなった。
秦の始皇帝の墓から発見された兵馬俑を特集する。始皇帝は漫画「キングダム」で描かれているが、作中に登場する王騎将軍がアンミカに似ていると話題に。約8000体にのぼる兵馬俑は粘土を素焼きにして作られ、兵士1体1体が鎧を装着。表情も異なる。実在した兵士がモデルとされる。兵馬俑は約50年前に発見された。古代中国の大国、秦は多くの異民族と交流し、鶴間和幸名誉教授は「馬を混血させて品種改良していった」と話す。また、近年の研究によると、兵馬俑には6色が塗られていたという。広大な中国は地域によって土壌の質が異なり、「黒、白、赤、青、黄」は中国各地の土の色とされる。始皇帝は中国全土を手中に収めたことを兵馬俑に塗った5色で表していた。
「兵馬俑には6色が塗られていて、そのうちの1色、紫色の意味とは?」が出題。アンミカは「身分の高さ」、矢作兼は「宗教的な意味」、白石は「全部混ぜたら奇跡的に紫に」と予想。正解は「天空の世界を表す色だったから」。始皇帝は皇帝という称号の発案者でもあり、皇は「光り輝く」、帝は「北極星」を意味した。
始皇帝の墓は10キロ四方と広大で、兵馬俑はほんの一部にすぎない。刑罰を象徴する斧と見つかった兵士の像は法律に関わった役人がモデルと考えられる。上半身裸の像は青銅の器とともに見つかった。当時、秦では器を持ち上げる力比べが流行していた。鶴間和幸名誉教授は「外国との交流があり、使者を歓待する際に活躍した芸能集団と考えられる」と話す。始皇帝は身分や国籍にとらわれず、優秀な人材を登用し、強国を実現した。22年、ヨガをしている姿の像が出土した。西方と交流していたと伺わせる史料だという。
香取慎吾はより一層、古代の謎に興味が芽生え、白山乃愛との共演を希望した。白石は「このメンバーでやりたい」と述べ、矢作は「情けないよ。乃愛ちゃんに気を遣われて」と吐露。
「解体キングダム」の番組宣伝。