2023年12月24日放送 8:00 - 8:54 NHK総合

小さな旅
特集「彩りの四季」

出演者
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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(小さな旅)
スタジオトーク

「小さな旅」のナレーションを録音するスタジオから。スタジオには番組の大ファンだというサンドウィッチマンの伊達みきおさんも登場。伊達さんは録画したものを夜中に見ることが多いという。きっかけはお父さんが見ていたことだというが、その当時は面白みがわからなかったと語る伊達さん。しかし真剣に見ると「奥が深い、日本人に生まれてよかった」と感じるのだという。

桜に心つないで 〜福島県 浪江町〜

福島県浪江町、2011年の東日本大震災と原発事故から12年が経過した。避難地域は縮小したものの、いまだ戻ってくることのできない人もいるという。現在の人口は震災前の10分の1以下になってしまっている。ただ変わらないのは街の真ん中にある桜並木。請戸川沿い1.5キロほどの間にソメイヨシノが120本ほど植えられている。桜が満開になった際には、街を離れた人も見に来るのだという。

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請戸川の桜は71年前に植えられたものだという。6年前に浪江町に戻ってきた金澤富子さん。彼女のお祖母さんが土手に桜の木を植えたのが始まりだという桜並木。豪快な性格で、困っている人を放っておけなかったというお祖母さん。そのお祖母さんが夫を亡くした年に始めたのが桜の植樹だったのだという。どのような気持ちでお祖母さんが桜を植えていったのかは伺い知れないが、その後も多くの人達が桜を植えていった。金澤さんはお祖母さんとの再会を楽しむように桜を眺める。桜並木は時を越えて、心を繋いでいる。

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浪江町(福島)請戸川

初夏。香川県の伊吹島ではカタクチイワシの漁が始まる。静岡県沼津市では10歳の男の子がダイビングに挑戦。この日は水深5mまで潜る、夏に踏み出した一歩だった。北海道の渡島半島、海のそばで育った男性が洞窟の中の幻想的な海に人々を案内する。故郷のとっておきの風景だという。

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小さき花 らんまんと 〜石川県 白山〜

北陸の名峰白山は石川・岐阜にまたがる。真夏でも雪が残り、その雪解けの水が300種もの花を育む。今回山本哲也アナがその白山を登る。途中、登山客の方からハクサンチドリが咲いてることを聞き、そこへ向かう。標高が変われば見ることができる花も変わり、登山客を楽しませる。そんな中、石川県から登山道の管理を任されている永田さんに出会う。彼が管理するのは60キロにも及ぶ距離で、年に100日以上作業している。白山の麓で生まれ育った永田さんは18年前から登山道の管理を始めた。山を守りたい一心で草を刈った。しかし笹を刈っていた際に小さな花を見つけた、この花は日が当たるようになり地面を覆い、雑草などが生えなくなった。永田さんは花の生きる力を信じて自然と向き合った。花が咲けば嬉しいし、笹が生い茂れば頑張ろうという気持ちになるという永田さんは今日も故郷の山を守る。

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「白山室堂」にたどり着く。ここは白山を登る多くの人の拠点となる。登山道を管理する永田さん、この山小屋近くで咲く花が好きだという。

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白山室堂
スタジオトーク

今年放送した映像の中から春・夏のものを見て、伊達みきおさんは「いろんな人生がありますよね」と語る。加えて「日本はまだまだ広いんだな」と感じたという。また東北の震災の後でも桜がしっかり咲く、もう少しちゃんと見ないとと、伊達さんは心持ちを語ってくれた。また伊達さんは小さな旅のテーマ曲が好きで、自分たちのラジオで流したことがあるという。ちなみにこの楽曲の正式名称は「小さな旅~光と風の四季~」で作曲したのは大野雄二さん。伊達さんはこの曲に関して「どんな季節でも合う、聴くと実家に帰りたくなる」と話す。この曲微妙に変化しているのだという。放送当初は風の音などが入り、20周年の際にはジャズバージョンが放送された。またこのジャズバージョンは仙台市を特集した際にも放送された。

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仙台市(宮城県)大野雄二小さな旅~光と風の四季~
母なる山に抱かれて ~青森県 岩木山麓~

青森市から電車とバスで1時間半、岩木山がある弘前市へ。家族で林檎畑を営む島津さん。4月上旬、リンゴを回して陽の光に当てて赤みをつける作業。一部、蜂や鳥に食われることも。岩木山麓のリンゴは味がよく歯ごたえがあると評判。週末には娘が遊びに来ることも。20年前に結婚して弘前の街中に引っ越した島津さん。子供が生まれて再びリンゴ畑に通うように。畑は岩木山のお膝元に位置。先代の両親は土を改良するなどして畑を作ってきた。付近は天気が急変しやすく、強風でリンゴが煽られることも。ちょっとの傷で価値は下がる一方、傷を治そうとする作用から甘みが増すことも。始めは両親の手伝いのつもりだった島津さん。今では農家を継ぐ思い。

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岩木山弘前市(青森)

今年の秋は各地で祭の賑わいが戻ってきた。沖縄県の南大東島では島民総出でサトウキビの豊作を願う。福岡県宗像市では漁船が海を覆い尽くす。航海の安全と大漁を祈っての祭だという。京都・鞍馬では火祭りが行われ山里を照らす。

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南大東島宗像市(福岡)沖縄県鞍馬(京都)
春待つ山里で 〜長野市信州新町〜

長野県の信州新町、3500人が暮らしている。冬の長い山里で3月中旬に由紀が降ることも珍しくない。羊の飼育が盛んに行われており、春先には赤ちゃん羊が多く誕生する。信州新町に住む関口近夫さんは、農作業が出来ない冬には炭焼きを行う。信州新町では昭和の半ばまで木炭が暖房や家事に使われてきた。現在炭焼きを行う人は少なくなったという。雪に覆われた畑に関口さんは炭の粉を撒く。こうすることで太陽の熱を早く吸収し、雪を早く溶かしてくれるのだという。ある日、炭焼小屋に若い男性が。浅野知延さんは関口さんの弟子で、7年前に家族で移住してきた。この日は炭の出来を左右する窯出しの日。浅野さんから見て、炭焼に間してすべてを熟知しているように見える関口さんでも、炭焼きは失敗の連続なのだと話す。出来上がった炭を見て、関口さんは浅野さんに「またやろうね」と語りかけた。

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信州新町(長野)

梅が満開になる3月下旬、炭焼の季節もまもなく終わる。関口さんと浅野さんは両家の家族とともに炭火でバーベキューを行った。関口さんは「無理なく、苦にならないように楽しみながらやりたい」と今後について語った。山には穏やかな春が訪れた。

スタジオトーク

番組では普段インタビューを受ける経験のない人に話を聞くことも多い。伊達さんは「それがリアルで良い」のだという。またインタビューの際には、対象となる人だけを映し、現地にいる中川アナや山本アナは画面に映らない。これに関して山本アナは「自分たちの役割は見てる人への誘い、導入さえできればあとは視聴者の方が話に入っていただければ」と語る。ちなみに普段2人が持っているリュックの中が伊達さんは気になった様子で山本アナは「開けることはないが、山などで使う簡易トイレやメモ帳入っている」とした。中川アナは「水筒や雨が入っている」とした。伊達さんは番組に対して「ずっと見れる、約束してくれているのが良い」という印象を抱いているという。普段伊達さんが出演する番組とは違うとし、いつかは出演したいのだと語った。

(エンディング)
エンディング

エンディング映像。

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