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オープニング映像。
南アルプスの南端にそびえる光岳(てかりだけ)。日本百名山に数えられる光岳はそびえる岩が夕日に照らされた様子からそう名付けられたとされている。登山口には地元出身の登山家大倉さんが相談所を構える。大倉さんは登山者に焦らぬように伝える。光岳は登頂までに時間がかかり、急な登りが5時間以上続くという。登りの中程には面平と呼ばれる地帯もあり、テントで宿泊できるという。原生林の中には大倉さんたちが用意したテントがあり、途中一泊することで無理なく登山を楽しめるという。周囲には樹齢200年を超える巨木も存在する森は大倉さんを登山に誘ったという。世界中多くの山々を登った大倉さんは最後の仕事として光岳に戻ってきたという。一泊を終えると再び急な登りを登らねばならない。登頂するのは大変だが光岳には日本百名山の制覇を目指す人が多く訪れる。登りが終盤になると高山の花や小川が確認できる。山頂には合わせてくじ感でたどり着いた。
山頂にある「光岳小屋」。管理人の小宮山さんは一昨年管理人を引き継いだ。彼女のアイディアで、山小屋にはマットレスが置かれ、質の良い睡眠が取れるようになっている。宿泊者はかつての半分の18人となった。小宮山さんらスタッフは全員が30代だという。ただ光岳では水場となる場所へのポンプが秋には凍ってしまうため、そうなると人力で汲むことになる。ヘリなどでの物資の輸送は年に1回だという。小宮山さんはリンゴ農家の長女として生まれ、山の暮らしに憧れ各地の小屋で働いた。しかし山小屋の多くは家族経営で親族でなければ運営を任されることがない。そんな中公営である光岳小屋の募集を発見したのだという。光岳小屋から山頂までは15分ほど。そこで日本百名山の100山目になるという夫婦に出会う。光岳小屋に100山目を迎えた70代の男性がやってくる。外は雨だが彼は無事登頂する。夕食時、男性は周囲の人たちからの拍手を受ける。小宮山さんはお祝いとして手作りのくす玉を用意し彼を祝った。光岳の頂は優しい光に溢れていた。
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エンディング映像。