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市川宗家に密着取材15年。十三代目市川團十郎白猿襲名公演で全国を回った。勸玄くんは10歳になり反抗期を迎えた。長女の麗禾さんは12歳になり女優や声優、モデルにも挑戦中。
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- 市川團十郎白猿[13代目]
オープニング映像。
2023年春、一家が共演した舞台は「伝承への道」。伝統芸能の未来を担う子どもたちに大切さを意識してほしいというのが團十郎の思いだった。3月は勸玄くんの誕生日だった。人気メジャーリーガーの野球カードをプレゼントにもらい、大谷翔平のカードが出た。「伝承への道」で新之助さんは1人だけの演目「鳶奴」を演じた。でぼたんさんは「男伊達花廓」で團十郎と共演した。
3月、十三代目市川團十郎白猿襲名披露巡業が行われた。襲名から間もなく、初春歌舞伎公演「SANEMORI 」でSnow Man宮舘涼太を迎えて歌舞伎ファンの裾の尾を広げた。勸玄くんは市川新之助として研鑽を積んでいる。6月、「古の王子と3つの花」でアニメの声優に初挑戦した。七月大歌舞伎では團十郎ともども江戸っ子の心意気を描く「め組の喧嘩」に出演。新之助さんは江戸火消しの若者役を演じた。
七月大歌舞伎が初日を迎えた。め組の喧嘩は、遊郭で鳶職人と力士のもめ事から江戸中を巻き込む大喧嘩になる演目。新之助さんとぼたんさんは押戻という歌舞伎のハイライトを任された。公演20日目はぼたんさんの誕生日だった。
一家は4年ぶりにハワイへ。多忙は日々から解放されマリンスポーツを楽しんだ。麗禾さんは勸玄くんが反抗期になってきたと話した。弟にはいずれ市川宗家を背負ってたつ未来が待っている。麗禾さんも自分の未来を模索していた。
ハワイの休日を楽しむ團十郎一家に市川右團次一家が合流。歌舞伎の未来について話した。團十郎は番組の取材に、麗禾さんについて「委ねるしかない」「長い先は巣立つでしょ、巣立つように話してますよ」「いっときの感情で未来を潰すような行動は親としてとりたくない」などと話した。
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8月の終わりに博多で襲名披露の公演に先立って地元商店街でお練りが行われ、7000人のファンが詰めかけた。市川宗家に生まれた長男はいつか團十郎の名を受け継ぐ定め。團十郎は新之助時代、重圧に耐えかねて逃げ出したこともあったが父は怒ることもなく黙って待ち続けたという。大きな背中に心を改めて海老蔵を襲名、伝統を背負う覚悟を決めた。その伝統は八代目市川新之助へと引き継がれていく。博多座公園前、團十郎は新之助さんについて「今回の外郎売で役者としてひと皮むかせたい」と話した。初日は満員御礼となった。
母・麻央さんが亡くなったのは勸玄くん4歳のとき。團十郎は「あいつも強いから、麻央みたい」「勸玄もあるよ芯が」などと話した。新之助さんは博多座公演で外郎売を演じた。晴れ舞台に麗禾さんも駆けつけた。
博多座襲名披露公演中、日課の散歩で團十郎と勸玄くんは櫛田神社に立ち寄った。勸玄くんは外郎売の成功を祈願した。團十郎がひいたおみくじは大吉で「縁談 首尾良し思わず早く整う安心せよ」と書かれていた。團十郎は再婚について「麗禾の壁がある、『パパの人生だからね』って口で言ってるだけ」などと話した。
2年に及ぶ襲名披露興行は各地をめぐり、今年秋まで続く。麗禾さんは團十郎の再婚について「新しいママだよって言われても、そこまで仲良くできなさそう」などと話した。11月、公演先の京都ではすっぽんを堪能した。團十郎は「この子達が笑顔でたくさん寝られるような環境を作るのが愛かなと思う」と話した。今月6日には新橋演舞場で「初春歌舞伎公演 平家女護嶋 恩愛麻絲央源平 ――SANEMORI PARTII――」が幕を開ける。
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