- 出演者
- すっちー 礼二(中川家) 剛(中川家)
今回は工具を作る工場を探検する。
- キーワード
- 久御山町(京都)
オープニング映像。
京都・久御山町の工場に訪れた。ここの会社では工具一筋70年以上だという。建物に入ると壁一面に工具が飾られていた。取り扱っている工具は約1万2000種類。ドライバーを使う時の力加減は、押す力7に対し回す力3。他にも工具を見学した。
最高級の工具が展示されているエリアでは、世界的なラリーで使われている工具を見学した。これらの工具は軽くて強く使いやすく、制度が高く美しいという。
工場の従業員は270人おり、1日で工具を約12万個製造している。製造現場を見学。熱間鍛造は約1000度に加熱した材料を成形する工程。出来具合がバラバラにならによう正確に作業し続ける技術が必要だという。
鍛造された材料はプレス機で打抜き、余分なバリを取り除く。打ち抜いた工具は400℃~600℃の高温になっている。平たく強度が必要な物は熱間鍛造で成形するが、筒状で寸法の精度が求められる物は冷間鍛造で成形する。鍛造の後はより精度の高い形に加工する。表面を研磨する工程では、セラミックの研磨石と工具を振動させて表面を磨く。さらに、めっき処理の工程を経て工具が綺麗になる。
完成した工具の中で、最上位モデルは全数を検査する。検査は作業歴20年の山下さんをはじめとする専門の検査員が行う。検査では細かい傷も見逃さない。品質検査では破壊試験を行う。メガネレンチは負荷をかけると、あえて伸びて曲がって使えない状態にすることで、危険性を減らしているそう。
続いて、デジタル技術を取り入れた最新の工具を見学。デジタル工具を使ってタイヤのボルトを締めると、締めた力が数字で表示される。スマートフォンやタブレットで測定値の表示や作業記録の管理が可能になるという。
社長が最後に見せたい工具として、京漆器とコラボした工具を紹介した。木製のグリップ部分に京漆器の伝統技法を駆使した豪華絢爛な装飾が施されている。社長は「人間を拡張するような工具を作りたい」と語った。
エンディング映像。今日の学びは「ただの工具ではない芸術作品」。
探検ファクトリーの次回予告。