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オープニング映像。
今回は和紙作家の物語。
和紙作家の竹山美紀さん(35)は豊かな自然が残る高知県越知町に暮らす。造形ランプシェード作家の夫・齋藤与志彰さん(38)と営むお店には2人の作品が並ぶ。美紀さんは大学を中退し、25歳で東京藝術大学に入学。油絵を学んでいたが、絵の具でアレルギーを発症してしまい、悩んでいた時に思い出したのが子どもの時に母親と遊んでいた和紙のちぎり絵。和紙で作品をつくろうと思い、全国各地の産地へ赴いて和紙を生かした作品をつくってきた。和紙によって縁が広がり、人としても成長できたという。夫・与志彰さんとの出会いも和紙がきっかけだった。結婚を機に東京から越知町へ移住した。
アーティストとしての活動が増えた美紀さんは雑貨作りを任せるスタッフを募集した。越知町出身の谷脇美香さん(56)はその中の1人。移住してきてくれた美紀さんへの感謝の気持ちもあるという。
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6月になると、美紀さんは越知町の隣にある仁淀川町寺村地区を訪れた。古くから紙漉き業が盛んだった町の今では唯一の製紙所となった尾崎製紙所のアンテナショップを訪れ、7月の展示でメイン作品に使う和紙を探した。和紙を使った大きなキャンバスにオイルパステルで絵を描いた。和紙に出会った頃はシンプルな作品が多かったが、越知町へ移住してから色鮮やかな自然を感じて、色を使った作品を作りたいと思うようになったという。夫・与志彰さんとの生活も美紀さんに変化を与えた。7月3日から高知市のこうち旅広場で展示が始まった。11月12日には越知町が主催するイベントで和紙を使ったワークショップを行った。新しい命を授かった美紀さんは人の温かさに包まれていた。
12月になると美紀さんの新しい作品づくりが始まった。選んだ題材は色鮮やかな花束だった。
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「日本のチカラ」の次回予告。