2023年10月11日放送 4:10 - 4:20 NHK総合

時論公論
ハマスvs.イスラエル“戦争”の衝撃

出演者
出川展恒 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(時論公論)
ハマスVS.イスラエル ”戦争”の衝撃

パレスチナ暫定自治区のガザ地区を実効支配するイスラム組織「ハマス」がイスラエルに攻撃を仕掛け、ネタニヤフ政権は報復攻撃を行った。ハマスについて、パレスチナ暫定自治政府の権限は全く及ばない状態となっている。ハマスとイスラエルの間では過去に4度、軍事衝突が起きているが、イスラエルでは犠牲者が900人を超え、100人以上がガザ地区に拉致されている。和平プロセスの崩壊でパレスチナ国家樹立の見通しは立たず、ガザ地区では若者の失業率が60%近くにのぼる。ハマスに対する抗議デモも起き、アラブの国々からも見捨てられかねないと危機感を抱いていたとされる。サウジアラビア、イスラエルとの関係正常化を妨害するため、大規模な攻撃に踏み切ったという見方がある。加えて、イスラエル国内では政治の混乱が起き、ハマスからすれば好機といえた。イスラエルは報復攻撃に加え、送電も停止させた。水、食料も不足し、人道危機が起きようとしている。

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ハマスはイスラエル軍兵士、多数の民間人を拉致し、人間の盾としているという。アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリアはハマスによるテロを避難し、イスラエルの自衛の取り組みを支持すると表明。一方、中国やロシア、サウジアラビアやトルコなどは全当事者に自制を求め、和平交渉の再開を提言している。イスラエルを敵視するイランはハマスを称賛。ブリンケン国防長官は「イランが関与したという証拠は無いが、長年に渡ってハマスを支援してきた」と主張。イランから支援を受けるヒズボラはイスラエル軍の施設を攻撃し、戦闘員がイスラエルへの侵入を企てた。今後、ヒズボラが戦闘に本格的に参加すれば、事態の収拾は困難になる。これまでハマス、イスラエルの軍事衝突はエジプト、カタールの仲介で停戦が実現したが、この2カ国とトルコの動向が注目される。何よりも優先されるべきは一般人を巻き込む攻撃を停止し、人質の解放、ガザ地区の人々に物資を届けることだという。

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