- 出演者
- 籔内潤也
オープニング映像。
広島に原爆が投下されて81年。きょう開かれた平和記念式典で広島市・松井一實市長は若い世代に核兵器廃絶に向けた行動を起こすよう呼びかけた。現在核兵器を保有するのは9か国、計1万2187発の核弾頭があるとされる。状況は2020年代に入り大きく変化している。ロシアのウクライナ侵攻でプーチン大統領は何度も核戦力の使用を辞さない構えを示している。イランへの軍事作戦でもトランプ大統領は核兵器による脅しとも取れる威圧的発言を行っている。中国は他国より速いペースで核弾頭を増やしていてフランスも増加の考えを示している。核軍縮の枠組みも揺らいでいる。米ロ間で戦略核弾頭の数などを制限していた「新START」はことし2月に失効した。またNPT再検討会議は最終文書を採択できずに終わった。
動画サイトやSNSで原爆はなかったという歴史修正のような荒唐無稽な動画や投稿が出てきている。中には生成AIを使った事実と異なる動画もある。背景には再生・閲覧数が多いほど収益を得られる仕組みがあり原爆がコンテンツとして消費されているような状況になっている。被爆者・被爆地は原爆の実相を伝えてきた。1945年末までに約21万人が死亡し何年もたったあとで放射線によるがんで死亡する人も相次いだ。被爆者たちは長年振り返るのも辛い体験を語ってきた。こうした活動によって核兵器の使用は道徳的に受け入れられないという「核のタブー」が作られてきた。ただ核兵器をめぐる現状は被爆者・被爆地の望むものにはなっていない。被爆者の平均年齢は87歳近くで被爆者がいなくなる時代が近づくなかで被爆の実相を正しく伝え継承することが求められる。そうしたなかで活動している若者もいる。高橋悠太さんは高校生の頃から日本被団協元代表委員・坪井直さんと交流してきた。平和を作る目的の社団法人を設立し授業講演を実施している。高橋さんは核廃絶を目指す活動は被爆者の語りに依存してきた、どう自分ごととして考えられるようにするかが問われていると話している。
エンディング映像。
