2024年9月10日放送 23:50 - 0:35 NHK総合

歴史探偵
中国 謎の古代文明を追え!

出演者
渡邊佐和子 佐藤二朗 宮本一夫 
(オープニング)
今回は...

今回、中国・四川省の古代文明を調査する。

キーワード
四川省(中国)
オープニング

オープニング映像。

(歴史探偵)
スタジオトーク

今回、3000年前の中国の古代文明を調査する。当時、日本は縄文時代の末期だった。秦の始皇帝の時代から、約1000年前でもある。どのような人たちがどんな生活を営んでいたのか、なぜ、文明は滅んでしまったのか、全く分からないという。

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三星堆遺跡兵馬俑四川省(中国)始皇帝
中国 謎の古代文明

23年にオープンした三星堆博物館では1万5000点もの出土物が展示され、観光客で賑わっている。頭部だけの像は100点以上にのぼり、険しい表情もあれば、優しさを醸すものもあるなど、種々様々。当時としては世界最大の青銅器、金の出土物も発見されている。当時、青銅器は粉々の状態で発掘されていて、「儀式に用いていたけれど効き目がなくなったので壊した」、「政治的動乱で埋めざるを得なかった」など様々な説が唱えられているが、解明されていない。

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三星堆博物館三星堆遺跡三星堆(中国)
スタジオトーク

三星堆では大量の青銅器が出土し、形状は様々。宮本一夫名誉教授は青銅器の大きさに圧倒され、金でできた杖、仮面にも興味津々だという。

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三星堆遺跡四川省(中国)
中国 謎の古代文明

段渝教授は「人、動植物を偶像で表すのは西方文明の伝統」と話す。三星堆の青銅器も偶像を特徴とする。古代メソポタミア文明で作られたレリーフには聖なる樹が彫られ、繁栄や豊穣を意味しているという。また、西方文明で杖は王権を表し、王の姿とともに頻繁に描かれた。三星堆の杖も王権の杖であり、刻まれた模様は三星堆の王の符号とみられる。

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ウルのスタンダード三星堆遺跡三星堆(中国)大英博物館
謎の古代遺跡 三星堆

青銅器の破片を調べたところ、シルクの繊維が検出された。3000年以上前の人々が養蚕、織布といった高度な技術を有していたことを意味する。

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三星堆遺跡三星堆(中国)
中国 謎の古代文明

東西の世界を結んだシルクロードだが、その誕生の遥か前から広大な大陸を行き交う人々の営みがあったことを三星堆はうかがわせている。

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三星堆博物館三星堆遺跡四川省(中国)
スタジオトーク

3000年前、シルクの交易が行われ、西方の文化が三星堆に伝わったという説を紹介した。金の製作技術もその1つかもしれないという。

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三星堆遺跡四川省(中国)
中国 謎の古代遺跡

中国・湖北省の遺跡群から光沢のある石、玉が見つかった。青銅器が普及する前、祭祀の道具として用いられた。三星堆の青銅器とは違いがあるものの、形状は似ていて、どちらも信仰にまつわる神、人を偶像化しているという。距離にして1500kmも離れているが、長江で結ばれている。また、三星堆は黄河流域にあった殷王朝ともつながりがあり、殷の青銅容器を取り入れたのかもしれない。

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三星堆遺跡湖北省(中国)盤龍城遺址博物館長江
スタジオトーク

宮本一夫名誉教授によると、長江中流域で始まった稲作農耕は三星堆にも伝わったという。また、三星堆の遺跡からはタカラガイが多数出土している。南方の海で育つ貝であることから、三星堆は南方とも交易を行っていたと考えられる。そんな三星堆がなぜ滅亡したのかが一番の謎で、宮本氏はぜひとも解明し、今の文明社会に役立つのではないかと期待を寄せる。

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タカラガイ三星堆(中国)
(エンディング)
次回予告

「歴史探偵」の次回予告。

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