2023年7月21日放送 23:15 - 23:30 NHK総合

漫画家イエナガの複雑社会を超定義
タイパの究極系?ハイカジって何がスゴっなの?

出演者
温水洋一 紺野彩夏 町田啓太 
(漫画家イエナガの複雑社会を超定義)
タイパの究極系?ハイカジって何がスゴっなの!?の巻

ハイカジ(ハイパーカジュアルゲーム)とは、SNSの広告などにある超簡単そうなゲームなどを指す。グラフィックがシンプルで、集客と収益の軸が“広告”という特徴を持つスマホゲームのこと。ハイカジは世界のゲームアプリDL数の約3割を占めている。今回は「ハイカジ」について掘り下げていく。

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ハイパーカジュアルゲーム飛べゴリラ

2013年、フランスでVoodooというゲーム会社が設立された。2016年にスマホアプリをリリースしたが、僅かな利益しか出なかった。その教訓から、今度はもっと短期間で開発するべきだという考えに至り、ハイカジを作るようにしたところうまくいき、会社は成長し始めた。同じ頃、Voodooの代表らは社員から「ゲーム開発だけでなくパブリッシャー(ゲームの販売元)に力を入れたらどうか」と提案され、それを受け入れた。パブリッシャーに転向したVoodooは研究を重ね、ゲームをヒットさせるための3つの戦略を導き出した。1つ目はスナッカブル戦略。スナック菓子をつまむような気軽さで隙間時間に楽しめるゲームを目指すこと。2つ目はアジャイル開発戦略。仕様変更で柔軟に対応し、短期間での開発を実現させること。3つ目はホワイトスペース戦略。競争相手がいないゲーム分野を開拓するということ。似ているゲームでもひねりを加えて独自性を出す。この3つの戦略をもとにリリースした最初のゲーム「Helix jump」は大ヒットした。その後、Voodooはゴールドマン・サックスから2億ドルを投資されるなど話題になった。

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ハイカジはシンプルでタップしてみたくなるデザイン性で、人々の心をつかんできた。こうしたハイカジ人気の裏で今、ゲーム業界の売り上げは低迷している。その理由は高クオリティなゲームが求められるため制作期間が長期化し、ヒット作を生み出しにくくなっていることなどがある。だからこそ、安価に開発が可能でヒットも生まれやすいハイカジに注目が集まっている。ハイカジは手軽に作れるため、個人が開発するゲームも増加していて、高校生が作った「飛べゴリラ」が大ヒットするなどしている。

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ぬっくん(温水洋一)がハイカジ開発に挑戦するため、鎌倉市のゲーム開発スタジオを訪れ、考えてきた3つのゲーム案を伝えた。その中から、「迫り来るぬっくん!」(前から迫るぬっくんをよけてコインを集める)というゲームを実際に作ってもらうことになった。開発者の佐藤さんがパソコンを駆使して制作した。PCのゲーム開発プラットフォームを利用→キャラクターのプログラミング→アセットストアで背景やアイテムを用意→ぬっくんの顔を取り込む、という流れ。3時間で完成した。

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今、「タイパ」(タイムパフォーマンス)という言葉が注目されているなど、時間の使い方に大きな関心が集まっている。時間が足りない中でも人々に娯楽を提供するハイカジの重要性は今後も増して行くと思われる。

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(エンディング)
エンディング

エンディング映像。

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