2023年10月22日放送 14:40 - 14:55 NHK総合

漫画家イエナガの複雑社会を超定義
異次元ブーム!サウナの世界を超速解説の巻

出演者
橋本マナミ 町田啓太 
(漫画家イエナガの複雑社会を超定義)
サウナの世界をととのえちゃう!の巻

サウナを愛するサウナーが全世代で増加中。テントサウナ、サウナカー、ソロサウナ、女性専用サウナなどもある。サウナの検索数は2019年から急上昇している。サウナブームを作ったキーワード「ととのう」は、サウナの本場フィンランドでも紹介された。日本で初めてのサウナは1957年、東京・銀座にの混浴施設「東京温泉」に設置された。床がめちゃくちゃ熱かったが、減量目的にスポーツの人たちは根性で入っていたとか。これから7年後の1964年、日本に最初のサウナブームが訪れる。きっかけは東京オリンピック。オリンピックでは選手村にサウナを作るのが恒例だった。1966年、渋谷に日本初のサウナと水風呂を併設した施設「スカンジナビアクラブ」がオープンした。その後、都内には働くサラリーマンのオアシスとしてサウナが増加した。1971年には全国で4000軒以上となった。この頃サウナは主に男性中心のものだった。サウナがファミリーに広がったのは1990年ごろ。健康ランドやスーパー銭湯などが人気となった時代。男女両方の浴場にサウナが設置され、美容と健康を求める女性たちの間でも広がっていった。そして2016年、漫画「サ道」が出版された。「サ道」では、サウナ→水風呂→休憩を繰り返す温冷交代浴による「ととのう」という状態こそがサウナの真髄であると説いている。「ととのう」という言葉に引き寄せられた若い世代がサウナに殺到、SNSなどにより広がっていった。2019年、「サ道」はドラマ化された。昨年はととのうが流行語大賞にノミネートされるまでになった。

キーワード
ととのうサウナサ道東京オリンピック読売新聞銀座(東京)

予防医学が専門の医師・加藤容崇さんによると、「ととのう」とはリラックスしているが頭が冴えててスッキリしている状態で、アスリートの「ゾーン」や禅の「瞑想」に近い状態だという。「ととのう」という状態はサウナと水風呂、休憩を繰り返す温冷交代浴によって生まれる。人間の体はサウナに入ると生命の危機を感じて交感神経が活性化し、体の痛みを感じにくくしようとアドレナリンを分泌し、さらに思考力や集中力を高めるノルアドレナリンも分泌される。この体と心が興奮した状態で水風呂に入ると、交感神経が活性化してアドレナリンがさらに分泌される。こうして体がものすごく興奮した状態で休憩すると、体は生命の危機を脱したと感じて今度はリラックスモードに入る。すると、体の中に興奮とリラックスが入り混じった「ととのう」という状態になる。この状態は普段の生活では起こり得ない。最大のととのうチャンスは水風呂を出てから2分間。水風呂を出たらすぐに休憩するのが「ととのう」ための秘訣。サウナは脳の疲労回復にも効果がある。福利厚生の一環として会社にサウナを導入する企業も増えている。日本のサウナはアウフグース、サウナハットなど、世界のサウナカルチャーをミックスして独自の進化を遂げつつある。

キーワード
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(エンディング)
エンディング

エンディング映像が流れた。

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