- 出演者
- 橋本マナミ 町田啓太
都市が抱える課題をテクノロジーで解決を図るのがスマートシティで、ランキングも発表されている。1位はスイスのチューリッヒ。交通量に応じて明るさが変わる照明の導入などで、エネルギー使用量を最大70%削減に成功。サウジアラビアでは再生可能エネルギーだけで電力を賄う、未来都市が建設されている。オランダでは国土の4分の1が海抜0mより低く、過去の水害で多数の死者を出していた。地球温暖化による海面上昇を少しでも減らすべく、ヘル・バロン氏はスマートシティプログラムを実施。IoTで街中からデータを収集し、年間13%のエネルギー削減につなげた。シンガポールでは工事前、仮想空間に現実の町を再現し、どうすれば効率的な太陽光発電ができるかなどをシミュレーションしている。バルセロナ市は駐車場やゴミ箱などにセンサーを埋め込むことで、空き状況、どのゴミ箱が満杯かをリアルタイムで把握し、サービスに関わるコストを減らした。出口敦教授はスマートシティで解決を図ろうとしている課題に「エネルギー」、「交通」、「健康医療」、「教育」、「防災」、「観光」、「行政サービス」などを挙げた。日本政府は25年までに100都市のスマート化を目指している。
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- アムステルダム(オランダ)サウジアラビアシンガポールスティーブ・ジョブズスマートグリッドスマートシティチューリッヒ(スイス)バルセロナ(スペイン)ヘル・バロンモノのインターネット気候変動に関する政府間パネル
千葉・柏の葉では東日本大震災後の計画停電の経験から、スマートグリッドを導入したり、設置されたAIカメラが不審者、うずくまりを検知するという(現在、実証実験中)。2050年までに地球の人口は95億円に達し、7割は都市に暮らすとされる。そうなると、食糧不足、環境破壊など持続可能な都市が難しくなり、個人の暮らしが蔑ろにされる可能性がある。新しい町のあり方を見出すことが求められている。夢が膨らむ一方、セキュリティー、プライバシーの問題が指摘されているという。出口教授は「スマートシティというと、行政、企業主導型のサービス提供になりがちだが、地域の問題はその地域の人々がよく知っている。住民がスマートシティのプロセスの中に参加していく機会、ありたき姿というものをきちんと持つことが重要」などと語った。
エンディング映像。