2024年5月18日放送 9:45 - 10:00 NHK総合

漫画家イエナガの複雑社会を超定義
新薬誕生!いま知っておきたい認知症最前線

出演者
町田啓太 紺野彩夏 
(漫画家イエナガの複雑社会を超定義)
町田啓太が注目の認知症を超速プレゼン

認知症の人は世界に5500万人いるとされ、著名人では蛭子能収、ブルース・ウィリスが認知症と公表している。認知症は全部で100種類あるとされるなか、最も多いのがアルツハイマー型認知症。昨年、アルツハイマー病の治療薬「レカネマブ」が日本で承認された。早期の患者に投与すると、症状の進行を数ヶ月から数年、遅らせることができるという。1906年、ドイツでアルツハイマー病がはじめて報告された。アロイス・アルツハイマーは「老化現象ではなく脳の病気」だと学会で主張。患者の死後、脳を解剖したところ、神経細胞の外側にシミのような斑点が見つかった。1985年、この斑点、老人斑はアミロイドβというタンパク質が凝集したものだと判明。神経細胞を死滅させ、脳が萎縮してアルツハイマー病の症状を惹起すると考えられた。デール・シェンクはアミロイドβを体内に投与し、免疫細胞に敵と認識させ、アミロイドβを排除するという治療法を提唱したが、治験者に重い副作用が生じてしまった。

キーワード
アミロイドβアルコール性認知症アルツハイマー型認知症アロイス・アルツハイマーデール・シェンクネイチャーブルース・ウィリスレカネマブ厚生労働省脳血管性認知症若年性認知症蛭子能収

スウェーデンの科学者、ラース・ランフェルトは研究成果をもとに日本の製薬会社とタッグを組み、「レカネマブ」の開発に着手。治験により、副作用が確認されたが、症状の進行を抑制できたという。23年9月、早期アルツハイマー病の治療薬として「ドナネマブ」の承認申請が厚生労働省に提出された。24年1月1日、認知症の人が尊厳を保ち、希望を持って生活できるようにするための法律「認知症基本法」が施行された。認知症の人が見る世界とはどのようなものか、堀田聰子教授らのチームは認知症の人にインタビューし、困りごと、解決の知恵などをまとめた。静岡大学は民間企業とコラボし、VRゴーグルによって認知症の症状を実際に体験できるプラットフォームを開発した。介護現場、自治体への普及を目指している。

キーワード
アミロイドβアルツハイマー型認知症ドナネマブネイチャープロトフィブリルラース・ランフェルトレカネマブ厚生労働省東京大学認知症基本法静岡大学
(エンディング)
エンディング

エンディング映像。

© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.