- 出演者
- よじょう(ガクテンソク) 奥田修二(ガクテンソク) 今田耕司 磯山さやか 山崎怜奈
99年5月11日、韓国のテレビ局MBCが「万民中央教会」の疑惑を暴く番組を放送しようとしたところ、2000人以上の信者らが襲撃。放送中の番組が中断される事態に。元信者のチェさん夫婦は1.5億円以上献金。2人は08年に結婚。育児の疲れで妻がうつ病を患っていたところ、勧誘にあい入信。
韓国の新興宗教団体「万民中央教会」の元信者、チェさん夫婦。妻がうつ病を患っていた頃、勧誘にあい入信。最初に教会を訪れた際、教祖イ・ジェロクが患者を触るだけで病気を治すなど奇跡を起こす映像を見せられた。イは信者らに「罪を捨てなければ天国に行けない」としており、当初は献金ではなく祈ることを要求。礼拝は毎日あり、金曜は23時~翌4時までと決まっている。教団としては、毎日の礼拝で世間から孤立させ依存させる狙い。テレビやインターネット、男女交際、信者同士の金銭の貸し借りなどは禁止。服装も決まっている。
韓国の新興宗教団体「万民中央教会」の元信者、チェさん夫婦。先に入信したのはうつ病だった妻。夫は当初は心配していたが、うつ病の症状が実際に改善したことで自身も入信。教祖イ・ジェロクに直接祈ってもらうため献金を始める。
韓国の新興宗教団体「万民中央教会」の元信者、チェさん夫婦。入信からしばらくして、夫婦は教祖イ・ジェロクに直接祈ってもらうため330万円を献金。約30秒間、頭を触ってもらった。献金額によって面会のグレードに差がつけられていて、夫婦は妻の症状を完全に治してもらうため1000万円を献金。個室で10分間祈ってもらったところ、教祖は「家が呪われている」とさらなる献金を要求。夫婦もこれを信じ、計1.5億円を献金。
韓国の新興宗教団体「万民中央教会」の元信者、チェさん夫婦。信者たちは教団から5段階の成績をつけられ、最高評価の第5段階に到達すれば天国に行けるとされた。評価に大きく関わるのは献金額。かけると二重まぶたになる水なども販売。
「坂上どうぶつ王国」「酒のツマミになる話」の番組宣伝。
「FNS鬼レンチャン歌謡祭」の番組宣伝。
韓国の新興宗教団体「万民中央教会」。献金のほか、50万円での教祖との記念撮影、祈りのパワーが込められたハンカチ、かけるだけで二重まぶたになる水などを販売。水に効果はなく、菌が多すぎて飲めないもの。
韓国の新興宗教団体「万民中央教会」の元信者、チェさん夫婦。入信し献金を繰り返していたころ、教団からオリジナル動画への出演依頼が届く。教祖が病気を治す様子を動画にするというもの。動画では、本来完治まで6週間かかるけがが1週間で治す様子が紹介されている。本人は「祈ってもらったので痛くないと思いこんでいた」と当時を振り返る。夫婦は入信4年間で借金2000万円に。
韓国の新興宗教団体「万民中央教会」。その教祖イ・ジェロクを知る元女性幹部を独占取材。9歳の頃から教会に通い、当時は「彼のためにずっと生きていく」と思い込んでいた。教会No.2の側近として献金を集めるための集会に参加したときのこと。会では1億円が集まったと発表されたが、実際に集まったのは2億円。うち1億は教祖が手にしていた。使い道はラスベガスのカジノ。
韓国の新興宗教団体「万民中央教会」。その教祖イ・ジェロクを知る元女性幹部を独占取材。教会No.2の側近として献金を集めるための集会に参加したときのこと。会では1億円が集まったと発表されたが、実際に集まったのは2億円。うち1億は教祖が手にしていた。使い道はラスベガスのカジノ。女性は教会が信者を騙していることを初めて知り、教会を疑うようになる。教祖が信者に性加害を繰り返していることも知り、上司であるNo.2に報告。No2もこのことを知っていて、「絶対に他言してはならない」と命じられる。
韓国の新興宗教団体「万民中央教会」。その教祖イ・ジェロクを知る元女性幹部を独占取材。教団の裏側を知った直後、教会の「安全チーム」に監禁される。チームは普段は警備などを担当していたが、裏では荒仕事も担っていた。教祖に異を唱える旨を話すと、刺し殺すと脅される。女性は恐怖を植え付けられ、従ったふりをして解放され直後に脱会。教祖の性加害や裏金問題をブログで発信し、新聞社へ提供。2018年、これが記事になり教祖は逮捕される。女性9名への性的暴行が認定され懲役16年の実刑判決。2023年、80歳で病死。今も教祖への信仰は続いている。
2013年に渡米しNYで暮らしていたオルガ・ツヴィクさん。まつげエクステサロンを経営していたころ、当時殺人で指名手配されていたヴィクトリア・ナシロワと出会う。2人は容姿が似ており、オルガさんを殺してなりすまし逮捕を免れようとしたと考えられる。巧みな話術で個人情報を聞き出され、永住権を持っていることを明かしてしまった。
2013年に渡米しNYで暮らしていたオルガ・ツヴィクさん。休日、サロンで知り合ったヴィクトリアから電話があり自宅の住所を教えてしまう。別の日、オルガさん宅での施術を求められしぶしぶ承諾。お詫びとして差し出されたケーキを食べるもこれに毒が入っており、ヴィクトリアは就労許可証や現金などを奪い逃走。以降、ヴィクトリアは容姿が似ていたオルガさんに成り代わった。殺害から3日後、オルガさんが生還。毒殺に使われたのは米国では正規に流通していないロシア製鎮静剤「フェナゼパム」。麻薬の代わりに乱用されることもあり、当時はこれによる中毒が問題になっていた。警察はオーバードーズまたは自殺と判断し、殺人事件として捜査されなかった。
自分と容姿が似ている女性を毒殺し成り代わったヴィクトリア。ヴィクトリアは母国ロシアで別の女性を殺害しインターポールに国際指名手配されていた。事件直後は容疑者として疑われるも、担当刑事を誘惑し逮捕直前にロシアから出国。
「FNS鬼レンチャン歌謡祭」の番組宣伝。
「絶対零度~情報犯罪緊急捜査~」の番組宣伝。
自分と容姿が似ている女性を毒殺し成り代わったヴィクトリア。ヴィクトリアは母国ロシアで別の女性を殺害しインターポールに国際指名手配されていた。事件直後は容疑者として疑われるも、担当刑事を誘惑し逮捕直前にロシアから出国。殺害された女性の娘は元刑事で探偵のハーマン・ワイズバーグに捜査を依頼。分かっている情報はブルックリンにいるということだけ。SNSでオルガに扮したヴィクトリアのアカウントを発見し、その投稿にある違和感を感じる。
自分と容姿が似ている女性を毒殺し成り代わったヴィクトリア。ヴィクトリアは母国ロシアで別の女性を殺害しインターポールに国際指名手配されていた。殺害された女性の娘は元刑事で探偵のハーマン・ワイズバーグに捜査を依頼。SNSでオルガに扮したヴィクトリアのアカウントを発見。サングラスの自撮り写真から車種を推測し、近くの駐車場で1000台以上見て回り特定。そこから自宅も特定し張り込みを開始。恋人と一緒にいたところを見つけ出し、警察に通報。オルガさんを殺害してから7か月後の2017年3月、ロシアでの殺人容疑で逮捕。オルガさんの件での捜査も再開され、拘禁刑21年を言い渡された。
自分と容姿が似ている女性を毒殺し成り代わるなどして逮捕されたヴィクトリア。番組では、獄中のヴィクトリアを電話取材。「彼女を殺そうとしたことは一度もない」とし、就労許可証は盗んだのではなく売ってもらったと主張。「罠にかけられた」「この事件は自作自演」とし、最後まで犯行を認めなかった。捜査にあたった探偵は「ヴィクトリアによる殺人や殺人未遂は他にもあったかもしれない」「被害者は少なくとも他に2人」など話す。アメリカでの刑期を終えたあと、露に強制送還されるとみられている。