- 出演者
- 石丸幹ニ
1975年ブロードウェイで幕を開けた「コーラスライン」。トニー賞9部門、ピューリッツァー賞受賞。15年間のロングラン公演などブロードウェイを革命的に変えたと言われている。初演から半世紀近くたった2021年、イギリス・レスターで「新演出版」が誕生。この秋、日本初上演。ロンドンのプロダクションを率いるのは、世界的バレエダンサーで俳優のアダム・クーパー。話題のミュージカルに日本を代表する俳優たちも大興奮。
オープニング映像。
「コーラスライン」が新演出版として、10月には大阪公演&東京凱旋公演が上演される。これに対し石丸は、ワクワクしていると話した。石丸が在籍していた劇団四季では、コーラスラインをロングラン公演をしていたが、レベルの高いダンサーしか出ることができず石丸が出演することはなかったと言う。コーラスラインの代表曲「One」には深い思い出があると言い、劇団時代に朝のウォーミングアップでOneをどこまで長く歌えるかという課題があったとのこと。それによって呼吸のコントロールが上達したと話した。在籍時の17年間はOneを歌い続けたと話した。
ミュージカル「コーラスライン」は、どんなストーリーなのか。あらすじが流れ、石丸の劇団在籍時の様子と重なる部分などについて語っていた。石丸の心を揺さぶった3人のキャラクター、孤独感を抱えて生きている「ポール」。演出家ザックの元恋人「キャシー」。強い信念で挑んできた「ディアナ」。それぞれの紹介と石丸が自身の経験と交わる部分などを合わせて話していた。
ミュージカル「コーラスライン」を率いるのが、世界的バレエダンサーで俳優のアダム・クーパー。今回、アダム・クーパーと天海祐希、篠原涼子がスペシャル対談。天海祐希は2023年に舞台で共演しており、コーラスラインのロンドン公演も観劇しているとのこと。
天海がロンドン公演を観劇したことについて、アダムが出ていたから見に行ったと話し。出てきた時には「アダム出てきたー!」とただのファンだったと話した。
新演出版を見て天海は、時代とともに描き方も変わっていたと感じたとし、女性たちのエネルギーもスゴイと話した。アダムはザックの役を演じるにあたり、役者たちが歌ったり踊ったりする演技をその場で観られるのも光栄だし、役者たちが自分たちの話を伝えているのも感動したと話した。さらに天海は、ザックに大きな変化を感じたと言い、これまでのザック役は冷淡な印象だったが、新演出版では温かさや厳しさを感じられたとのこと。新演出版は人と人との心が穏やかに通じていくのを感じたと話した。
天海祐希とアダム・クーパーの対談を見て石丸は、天海も自分も一役者として自分に問われるものが沢山あると話していたのが印象的だったとのこと。人生で選択を迫られるときがコーラスラインと似ていると話し、舞台俳優じゃない人たちにとっても自分の人生を振り返れる物語だと話した。
憧れの人に緊張気味の篠原。アダム・クーパー主演の「雨に唄えば」のロンドン公演を鑑賞して、最前列で濡れに行ったと話した。また、アダムの魅力について篠原は、紳士に振る舞っている部分もあれば、芝居の時にはチャーミングだったりコミカルだったり、かっこいい部分や誠実さも見え何でもできるとベタ褒めしていた。間近で見た時に、自身もちゃんと舞台に立てるようになりたいと感じたとのこと。ミュージカル「コーラスライン」を観て、アダムに質問があると言う篠原。篠原自身はコーラスラインのOneが大好きだと言うが、アダムは「どのナンバーが好きか」とのこと。これに対しアダムは、「At the Ballet」が好きだだと言う。また「セリフの覚え方」を知りたいと話す篠原に、アダムは「何回もずっと繰り返して覚える」と答えた。さらに「日本の食事で何が好き」か尋ねると、「しゃぶしゃぶ」が好きだと話した。
アダムと篠原の対談を見て、アダムのチャーミングなところが垣間見えたと話し。人の心を惹きつけるものがアダム・クーパーにはあると石丸は語った。
新演出版の変化について。演出家のザックはオリジナルでは観客席後方から話しかける声だけの出演だったが、新演出では舞台上に立ってダンサー達と関わっていく。ザックの表情が見えることや、ダンスソロやグループでの歌唱シーンも追加され、よりエネルギッシュな新しい振付も加わっているという。