- 出演者
- 渡辺和洋 新美有加
旧ジャニーズ事務所の性加害問題についてフジテレビ番組審議会で委員から「テレビ局には国際的な人権感覚を率先して作っていく役割が求められている」などの意見が出た。番組ではフジテレビの社員・元社員77人に対し社内調査を実施し「オウム真理教教祖の判決を控えそれにかかりっきりだったと思う」などの意見が出た。
旧ジャニーズ事務所の性加害問題をこれまで報道してこなかったことについてフジテレビ報道局は「男性の性加害について意識・認識が低かった」と話した。上智大学教授は「日本のマスメディアは男性の性加害の報道は少ない」と話した。
フジテレビでは旧ジャニーズ事務所の所属タレント逮捕情報を他社に先駆けて報道する準備をしていた。しかし、報道と編成との協議と調整が行われ他社よりも遅くなった。これについて記者は「正直がっかりした」と話した。
旧ジャニーズ事務所の所属タレント逮捕についてフジテレビ報道局は「旧ジャニーズ事務所に対する気遣いなどが報道にもあった」と話した。上智大学教授は「報道の独立性を守るこというのがテレビ局の価値」と話した。
旧ジャニーズ事務所の性加害問題について元編成幹部は「ウワサとして聞いたことはあるが具体的な内容を聞いたことは一度もなかった」と話した。一方、性加害を疑惑の段階で放送することの難しさを語る声もある。
旧ジャニーズ事務所の性加害問題について情報制作局長は「組織全体として性加害に対する意識が低かった」と話した。編成制作局長は「ウワサは多くの社員が耳にしていたが深刻な性加害にあたると想像できなかった」と話した。
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旧ジャニーズ事務所の性加害問題について元編成幹部は「先方の意にそぐわないことがあると所属タレントが出演している番組全てに悪影響を及ぼすことがあった」と話した。情報制作局幹部は「情報番組においてジャニーズのタレントが事件を起こしたり結婚したりしても取集っていいかどうかは会社全体としての判断が必要と割り切っていた」と話した。
情報制作局の声について情報制作局長は「今回の調査で旧ジャニーズ事務所に対して必要以上に気を遣う意識が根付いていた」と話した。圧力が性加害を確認しなかったことの背景かについて編成制作局長は「旧ジャニーズ事務所に対して徐々に特別視するような空気が出来上がっていた」と話した。
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フジテレビがどう変わるかについて報道局長は「どんな対象であれ取材すべきは取材し報道すべきは報道していく」と話した。情報制作局長は「全てのスタッフが人の気持ちに寄り添った番組とはなにかということを常に問いかけながら情報を伝えていきたい」と話した。編成制作局長は「何よりも視聴者ファーストでありたい」と話した。フジテレビは今後とも取引先をはじめとするすべてのステークホルダーに対して基本的人権を尊重する責任を果たすよう努力する。