- 出演者
- 鈴木紗理奈 高橋英樹 足立梨花 川田裕美
トラブルに見舞われ制御が出来なくなった小型飛行機。緊急着陸できる場所が見当たらず飛行機用のパラシュートを使用した。市街地での惨事を回避することができた。
道路に小型飛行機が墜落。飛行中何らかのトラブルが発生し緊急着陸を試みたという。パイロットは脱出に成功した。
1982年2月、ピルグリム航空458便が飛び立とうとしていた。客室乗務員はおらずパイロット2名、乗客10名が搭乗。機体はプロペラ機ツインオッター。グロトンからボストンまでは約140km、約40分のフライト予定。午後3時10分に離陸。この日は気温は低く天候も決して良いとは言えなかった。上昇するにつれて雲は分厚くなり霧のような雨が降り始めた。フロントガラスの水滴が凍り始め、除氷液を噴出させようとしたが出なかった。フロントガラスは氷に覆われ徐々に視界が奪われていった。
コックピットに異臭がした。1990年代頃までは喫煙可能な航空会社もあったという。コックピットの下から煙があがった。目的地を変更し現在地から約19kmにあるプロビデンス空港へ緊急着陸することになった。しかし、コックピットはパイロット同士の顔も見えないほど煙が充満していた。
コックピットの窓を開け煙を外へ出そうとするが、客室の窓は開かない構造。航空会社に勤務する乗客のハリーはテニスラケットで窓を叩き壊し始めた。高度3000m以下であれば呼吸に問題はない。コックピットでは火災が発生していた。
炎に囲まれながらも機長は操縦桿を離さなかった。機体は雲を抜けるため急降下。ヘッドセットがとけ始め、森林地帯で着陸できる場所を探す。氷で覆われた大きな池が見えた。氷が割れたら池に落下し、浸水し助かる可能性は小さい。凍った池への不時着を試みる。
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- ハリー・ポリクロン
凍った池へ不時着し、機体は大破。パイロット2人と乗客9人が脱出し1人の乗客が死亡。火災の発生源はコックピットの下で、そこには除氷液が入った容器がある。除氷液にはアルコール成分が含まれている。チューブに亀裂が入り、除氷液が漏れていたことがわかった。チューブの亀裂が入った部分だけを切断し再びポンプに繋ぎ、金具で固定していた。アルコール成分を含む除氷液が漏れていて、フラップを動かすモーターの熱で発火したと考えられた。事故後、除氷液の装置が見直されたという。
アメリカケンタッキー州の山道で遺体が発見され、地元警察が捜査を開始した。被害者はスーザン・スミス。殺害される2年前、スーザンと7歳年上の夫ケネスの夫婦には幼い2人の子供がいた。ケネスは結婚当初は真面目に農園で働いていたが同僚と揉めて退職、酒浸りの日々を送っていた。スーザンは工場やスーパーの仕事を掛け持ちしていた。頻繁に家に来る夫の友人カール（通称キャットアイ）と恋人のシェリーについて、スーザンは夫に悪影響だと感じていた。また、ケンタッキー州で連続銀行強盗事件が発生。FBI本部ではのちにスーザン殺害事件に関わる辞令が出されようとしていた。マーク捜査官が現地に赴き、捜査を立て直すことになった。地元警察が強盗団のリーダーだと睨んでいたのは夫の友人キャットアイだった。
この頃キャットアイと恋人のシェリーが家に入り浸るようになり、スーザンの新たな悩みの種になっていた。FBIのマークは家族とケンタッキー州へ赴任した。キャットアイは1年前に刑務所を出所、刑務所で強盗のメンバーを集めているとマークは考えた。キャットアイが収容されていた刑務所で親しい受刑者に司法取引を持ちかけたり、銀行強盗に関与した容疑者に接触したが取引に応じる者は1人もいなかった。マークはスーザンに接触しキャットアイとシェリーの行動を報告するように依頼した。スーザンはFBIの情報提供者になることを了承した。
夫ケネスは銀行強盗の一味ではないが、キャットアイは計画の詳細を語った。キャットアイは銀行強盗の計画をスーザンの家で堂々と話していた。マークはスーザンに情報提供者であることは秘密にするように指示。マークは特別捜査チームを編成しキャットアイと仲間を逮捕した。マークはケンタッキー州で任務を継続。キャットアイのグループを壊滅させるべく再び動き出す。
スーザンは情報を得るため組織へ潜入するようになりFBIの捜査に協力することで大きな達成感を得ていた。スーザンは銀行強盗団への接触で危険な状況へ。スーザンはシェリーと再会し、シェリーはスーザンを調べるよう部下に命じた。シェリーは地元の警察官を買収しマークとスーザンの関係を突き止めた。スーザンには警護がついたが、スーザンは警護を断った。また、マークの自宅にも不穏な影が。刑務所にいるキャットアイが部下にスーザンとマークの殺害を命令した。
自宅に不穏な人物が現れたマークは家族をワシントンD.C.へ避難させた。マークはスーザンにも身を隠すように指示し、スーザンは親戚の古い民家に身を隠した。その後人気のない山の道路脇でスーザンの遺体が発見された。犯人は手でスーザンの首を絞めて殺害、車で山へ遺体を運び遺棄したという。キャットアイの部下が殺害司令を実行したと推測されシェリーらは指名手配された。マークはFBI本部で聴取を受け、スーザンが殺害されたことの責任を認めた。
マークはポリグラフ検査を受け嘘をついていることがわかった。スーザン殺害犯はFBI捜査官のマークだった。罪を認める代わりに司法取引を要求、州刑務所ではなく連邦刑務所に収容するように求めた。規制の緩い州刑務所ではFBI捜査官だったマークは受刑者から目の敵にされる命を狙われるという。
番組は「TVer」で配信中。
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スーザン殺害の数日前、2人は口論になっていた。スーザンはマークの子どもを身ごもっていた。マークはスーザンと浮気をしていた。衝動的にスーザンを殺害したマークは遺体を山の道路脇に遺棄しそのまま立ち去った。FBI捜査官が殺人容疑で逮捕されるという前例のないニュースはアメリカ中に衝撃を与えた。マークは第一級殺人により有罪、司法取引により禁錮16年の判決が下された。マークは全米犯罪史上初となる殺人で有罪となったFBI捜査官。現在に至るまで殺人で有罪となったFBI捜査はマークただ一人しかいない。