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番組は今回でシリーズ通算20回目にして最終回。今回はiPS細胞の作成に成功した山中伸弥さんが今挑んでいる「命の謎」など、研究者たちの挑戦を紹介する。
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- 京都大学iPS細胞研究所
オープニング映像。
命の最小単位である「細胞」。体を形作る細胞は約40兆個あり、その1つ1つが生きている。細胞内で活動する物質を番組では「細胞内キャラクター」と呼称。これが生きるためのエネルギーとなっているのがミトコンドリア。キャラクターが絶えず連携して複雑な働きを行うことで、人間の命が生かされている。
細胞の内部で活動する物質「細胞内キャラクター」。西洋の貴族社会では若い女性の面倒を見る年配の女性が「シャペロン(介添役)」と呼ばれているが、細胞内にも「分子シャペロン」が存在。キャラクターは生まれた時点では紐型。働くこともできないが、その介添を担うのがシャペロン。紐から正しい形になる手助けもしている。シャペロンだけでも少なくとも100種類以上あるとされる。
生命の始まりについて、模型で解説。最初の細胞内キャラクターは偶然できたといわれていて、キャラクター同士の連携の始まりは「偶然ぶつかる」などの物理現象が積み重なった結果と考えられている。当初は単純だったものの、遺伝子の働きで進化するに伴い今のような複雑さに。
最新の研究で定義づけられた「ダークプロテイン」。03年までの研究で人間の遺伝子は全て解読されたと思われていたが、未知の存在がほかにもあると判明。これがダークプロテインと呼ばれていて、病気に関係している可能性もあり注目されている。山中伸弥さんが新たに見つけた細胞内キャラクター「NAT1」は、そのダークプロテインを生み出す存在であるとされる。
これまでの研究では見つかっていない細胞は「ダークプロテイン」と呼ばれていて、山中伸弥さんが新たに見つけた細胞内キャラクター「NAT1」はそのダークプロテインを生み出す存在であるとされる。細胞には「読み取り役」があり、これに指示を出すのがダークプロテインの役割と考えられる。NAT1はその指示役または読み取り役と考えられていて、現在も研究が続けられている。
「命への探求」の研究ではまだ分かっていないことも多いが、地道な一歩一歩は医学の進歩に大きく寄与している。抗インフルエンザ薬、分子標的薬などはこの成果の1つ。iPS細胞で作られた肝臓を治療に応用する研究も進んでいて、研究者は「これまで助けられなかった命をつなぐことができる可能性を感じている」と話す。
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- 西村智
話題は「命の意味」について。タモリが番組を通じて感じたのは「人間に優位性はない」ということ。山中は「生物は電子の乗り物という考えもあるが、それだけではさみしい」「人間にしかできないことはたくさんある」とし、「命の意味を考えることができるのは人間だけ」とした。「地球のすべての技術・お金を注ぎ込んでも人体は作れない」「生きていることが奇跡」ともコメント。タモリは「とりあえずの結論」として、「この奇跡を普通に生きましょう」とコメント。
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- リチャード・ドーキンス
エンディング映像。
「NHKスペシャル 不発弾処理 足下に潜む“脅威”」の番組宣伝。
「ひとりでしにたい」の番組宣伝。
プレミアムシネマの番組宣伝。