記録的な大雨で被災した秋田で福祉施設同士の連携が注目を集めている。非常事態に地域の協力を得るのは難しいが、潟上市の高齢者施設は五城目町の被災施設から3人の避難を受け入れることができた。この避難は通常では考えられないスピードと距離で実現したという。この避難が実現した背景には社会福祉連携推進法人の仕組みがあるという。昨年度国が施設同士の連携を促そうと始めたもので、人材確保や物資購入などに共同で取り組んでもらうことが大きな狙い。潟上市と五城目町の施設は離れているが制度導入に向けつながりを深めており、災害前から顔の見える関係を築けていたため迅速な避難につながったという。災害で想像以上の力を発揮したこうした施設同士の連携については専門家も注目している。