冤罪事件に巻き込まれ妻を亡くし故郷を追われた柳田格之進。武士から浪人の身に落ちた彼は娘のお絹と共に江戸の貧乏長屋で暮らしていた。落ちぶれても格之進は武士の誇りを捨てずに生き達人の腕前を持つ囲碁にもその実直な人柄が現れていた。ある日2人のもとに死を選んだ妻の真相を汁物が現れる。家族を壊され故郷も捨てた父と娘。その原因を作ったのは格之進のかつての同僚、柴田兵庫だった。娘は父の背中を押し格之進は愛する娘を残し復讐への旅を決意する。ついに敵である柴田兵庫を探し当てた格之進。父と娘の誇りをかけた闘いが始まる。