テーマ「放置竹林」。佐賀県基山町の山中では高齢ながら集まった地元の有志が荒れた竹林の整備を続けている。しかし竹は繁殖力も強く、少し放っておくと一面竹だらけになり山の生態系が変わってしまう。さらに竹は地面に深く根を張る木と違い、浅くしか根を張らないため雨が降ると竹林ごと斜面が崩れ落ちる危険がある。今、全国で豪雨による土砂災害が多発するなか竹林の管理の重要性が高まっている。しかし管理されている山はごくわずか。各地で、いわゆる放置竹林が増え続けている。マンション建設大手の長谷工コーポレーションは9月、建設現場の地盤掘削時に出る汚泥に竹を細かく粉砕した竹チップを混ぜることで水分を竹に吸収させ固めることに成功。これで現場から汚泥を素早く運ぶことが可能なうえ再び土として活用することができるようになった。この開発により、今まで使っていたセメント系の材料を竹チップに替えられるため大量に竹を消費できるようになる。放置されている竹に需要が生まれ増え続ける竹を伐採するという問題解決の大きな起爆剤となる。すでに現場での使用も始まりあと必要なのは大量の竹の確保。NPO法人「かいろう基山」松原幸孝代表理事、長谷工コーポレーション・地盤基礎研究室・中村光男室長、福岡大学工学部・佐藤研一教授、アトスアール・高橋憂専務、中山幹久取締役のコメント。愛知・蒲郡市、東京・多摩市、埼玉・加須市の映像。