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「かっけばっと」 のテレビ露出情報

今回訪れたのは面積の9割が山林だという岩手県の大川集落。161世帯301人が暮らしていて、うち165人が65歳以上となっている。町営住宅の空き家を借りて住む。コンビニまで車で25分かかるという。周囲を散歩したところ閉校した中学校と小学校を発見。小学校からはチャイムが鳴った。向かいに閉店した商店を発見。元商店主の長崎さんによると、小学校のチャイムはPTAが役場に頼んで鳴らしてもらっているのではないかということ。長崎さんはここの出身で「当時を思い出すね」などと話した。この店は70年ほど続いた集落唯一の商店だったという。引き続き散歩をしていると無人販売所を発見。野菜や漬物が販売されていた。そうしていると集落の顔役、北畑さんと遭遇。7つの滝が重なっていると言われている「七滝」を案内してくれた。その後北畑さんの家で歓迎会。シカのタタキなどを食した。チャイムについて聞くと、「鳴ってればさみしいという人もいる」「チャイムさえ鳴ってれば小学校が生きてるって感じがする」などと話した。
第2週。朝5時から無人販売所に1日密着する。出品者の長崎郁子さん。漬物や干し柿がおすすめとのこと。スクールバスの運転手や出勤途中の人が立ち寄って購入していった。ここでディレクターは腹痛でダウン。病院まで遠いため、自治会長の石井さんが届けてくれたおかゆを食べて過ごした。体調を崩したことが集落に広まり、この日を境に毎日のように差し入れが届くようになった。雪の日。スクールバスに乗り込む石橋さん姉弟らに声をかけた。大川から小学生3人、中学生8人が約20km離れた学校に通っている。この日閉校した校舎で掃除をするという。掃除をするのは世話好きの佐々木さんたち3人組。2人の子供がここを卒業したというさち子さんはここでの用務員が最後の仕事だったという。小学3年生2人、4年生1人、6年生6人が学んでいたということ。地元の男子中学生にチャイムのことを聞くと「あればなんか思い出せるかな」などと話した。
第3週。普段無人の直売所に人の姿が。この日は月に1度の販売会で、手作りの餅などを販売するという。昼、販売所へ来れない人たちの家へゲリラ販売に行った。みんな喜んでいる様子。午後1時、商品はほぼ完売した。大川の朝は白く暖かい煙に包まれる。その正体はオンドルという薪を使った床暖房。床下に穴がトンネルのように続いていて、煙が家をまわって煙突から出てくるという。一人暮らしの家から煙が出ないとどうしたんだろう、と心配になるということ。煙突の煙は生きている証だという。留吾郎さんに箒作りを教わる勉強会に参加。留吾郎さんは妻を亡くし今は一人暮らしをしている。後日話を聞いた。おばあちゃんは認知症で留吾郎さんが4年自宅で介護したそう。
第4週。無人販売所に出品している長崎さんの倉庫を訪れた。倉庫に残っているのは自分の家で食べる分の野菜だけ。大根やじゃがいもは布団をかけておけば保つという。1周目に訪れた閉店した商店は、学校が閉校したらスクールバスを待つ子供たちの待合室になった。残っていた商品を買いにやってくる住民も。元店主の長崎さんはお店について「ひまを見つけて片付けていく。気は向かない」などと話した。最終日にドローンを撮影し、お世話になった皆さんに小学校で映像を見てもらった。「こうやって見るとまた別の世界だな」「いいもんだね」などの声が聞かれた。ディレクターが1か月住んで見つけたもの「煙突の煙は生きている証し」、「みんなに喜ばれる押し売り」、「なくなったけどなくなってない」。

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