吉田三郎さんは81歳にして今もオーダースーツSADAのオーダースーツを手掛けている。吉田さんは「やればやるほど奥が深い」「それを追求しているうちにこんな歳になった」と振り返っている。ベガルタ仙台や阪神タイガースのスーツにも採用される中、佐田展隆社長もオーダースーツを来てサーフィンをするなどユニークなPRを行っている。老舗オーダースーツ店を確かな技術で支えていて、1着のスーツが完成するまでに200の工程を経る中、吉田さんは1人ですべての工程を担うことができるという。吉田さんの幼い頃の夢はパイロットだったが、若くして肺の病気を患ったことで服飾の仕事に就くしかなかったという。それでも、吉田さんは若い頃に収めた製品にクレームが付く経験などを経てより良いものを作り込むことを心がけるようになっていった。そして、オーダースーツはそれぞれの人にとって唯一無二であることから、長年培った技術を惜しみなく次の世代へと伝えている。