午前11時前、総理官邸に姿を現したのは武部新大臣。予算カット発言などをうけてきのう辞任した簗農水大臣。その後継に起用されたのは、自民党・武部新衆院議員。武部氏は2012年の衆院選挙で北海道12区から出馬・初当選。父は小泉純一郎総理のもとで自民党幹事長をつとめ、「偉大なるイエスマン」と称された武部勤元大臣。岸田内閣で農水副大臣に就任したが、大臣になるのは今回がはじめて。武部氏は抜擢された理由を、高市総理が2回以上の衆議院議員に提出を求めた役職希望アンケートにあったのではないかという。一方、高市総理は「これまで農林水産副大臣としても活躍し、農林水産行政に精通している人物です。即戦力として国会対応含め活躍してもらえるという考えから私は選ばせていただきました」などと述べた。武部氏は午後、自民党の武田グループの総会に出席した。一方、きのう夕方官邸を訪れ高市総理に辞表を提出した簗農水大臣。事実上の更迭となった。簗氏をめぐっては、選挙で自身を応援しなかった市長のいる自治体の予算をカットしたとした発言に続き、支援者をシャトルバスで無料送迎した問題。さらには、選挙運動に関わった人たちに報酬を支払った新たな疑惑も報じられている。簗氏の地元、栃木・大田原市では、きのう夕方簗大臣の辞任を報じるニュース速報が報じられると、ラーメン店の店主の男性は食い入るように画面を見つめていた。きょう、市民からは「辞任が遅いよ」「市民はがっかりしていると思う」などの声があった。簗大臣の辞任をうけて、野党側からは高市総理の任命責任を問う声があがっている。与党は来週火曜日から今の国会の最大の焦点である「消費税減税法案」の審議入りを目指しているが、野党との攻防が続きそう。そうしたなかで、農水大臣に就任する武部新氏。地元・北海道の市民は、「頑張ってほしい」などの声。しかし、武部新大臣に待ち受けている大きな壁が、アメリカのトランプ大統領が求めているじゃがいもの全面的な輸入解禁。北海道のじゃがいも農家は「農家の声をないがしろにせず、ちゃんと受け入れて行動するのを期待」と話していた。
