埼玉県草加市、駅の近くにある草加市の名物を使った揚げ物があるという。看板の先にある「インどり屋」はからあげのテイクアウト専門店で、注文を受けてから揚げる「そうからあげ」は揚げたてとはいえ一見普通のからあげのようだが、地元の名物である草加せんべいを砕いて衣に入れているからあげ。鶏肉はニンニクを効かせたしょうゆダレに2日間漬け、水溶き片栗粉にくぐらせたらそこに砕いて粉末状にした草加せんべいをまぶしていき、およそ170℃で中まで火を通した後におよそ180℃で1分、表面をカラッと揚げている。揚げるものは鶏肉だけでなく、味付けたまごに草加せんべいをまぶして揚げた「エッグボンバー」もあり、作った方に話を伺おうとするとイベントにキッチンカーで出ているという。
向かった先は浦和美園駅、その歩道近くのキッチンカーにいる「そうからあげ」を生み出した店主を直撃。被っている兜にも食品サンプルのからあげを付けるくらいにからあげ愛が溢れている店主、以前の仕事は競艇選手だったが、引退後は第2の人生として飲食の世界に入って14年前に草加市にお店をオープンし、その後からあげ専門店になった。「そうからあげ」を作ったきっかけは「草加の名物を使っていい料理を作れないかと考えて、からあげの衣に草加せんべいのブレンドを試したところ食感が良くて、冷めてもベチャッとしないからあげになった」などと語った。細田さんはキッチンカーで全国を巡って“そうからあげ”を提供している。