きのう、東京理科大学名誉教授・そ合憲三さんが今年のノーベル化学賞に選ばれた。そ合さんが発見した「不斉自己触媒反応」。「1世紀以上にわたる化学の謎」に答えを示したとされる研究とはどのようなものなのか。自然界の物質には右手と左手のように鏡に映したような2つの異なる型を持つものがあり、生き物の体を作るアミノ酸は片方の型に偏っている。偏りが生じる理由について“長年の謎”とされてきた。一方、人工的な化学物資はそれぞれの型が同じ割合でできるが、そ合さんは世界に先駆け、片方の偏りを増幅させる化学反応を実現。「そ合反応」と呼ばれる新たな手法の発見が今回評価された。右手型か左手型かによって薬になったり毒になったりすることも多いことから、医薬品の開発・製造に役立つことが期待されている。
