つくば市にある渡れないままの橋、なぜ修繕して通れるようにできないのか。つくば市の担当者は、「市にある多くの橋梁が老朽化し、一度に修繕することができないため順次工事を行っている。また定期点検で新たに措置が必要と判定された橋があれば、修繕を行う順序を見直すため、通行止めが長引く橋が出てきてしまっている」とコメント。東洋大学・根本祐二教授は、「日本の橋というのは1970年代に建設のピークがあって、これから一斉に老朽化していくが、橋を架け替えるためには膨大な予算が必要。一斉に老朽化してくるというこの現象自体が、非常に乗り越えることが困難な状況」などとコメント。さらに、川崎市の住宅街にあった“渡れない橋”。長年住民に使われてきた橋が5年前から渡れなくなったという。劣化した橋は修繕すればすぐに通行できそうだが、橋の所有者がわからない。こうした橋は“勝手橋”と呼ばれ、国土交通省によると全国に9697カ所も存在する。“勝手橋”は通行に危険があっても自治体が修繕などはできず、封鎖することしかできない。