今回の風景の主役は、静岡県西伊豆町にある元案内所。昭和25年(1950年)に建築され、バス乗車券の販売所兼待合室として地元住民に親しまれてきたが、令和4年(222年)に閉鎖。趣のある建物を再利用しようと、2023年、東海自動車によって1日一組限定の宿泊施設「ばすてい」として生まれ変わった。待合室は当時から残るベンチをそのまま使用し、宿泊者がくつろげるダイニングルームに。乗車券を販売していたカウンターは対面キッチンに、その奥は寝室になっている。そして、建物の横には役目を終えた路線バスが。解体予定だった車両にベッドを設置し、寝室として再利用しているのだ。大人も子どもも楽しめる宿泊施設が誕生した。