ご当地焼きそばを紹介。新潟県のご当地焼きそばは「イタリアン」という名の焼きそば。イタリアンの元祖として新潟市を中心に22店舗を展開しているみかづき。イタリアンとはミートソースをかけた焼きそばのこと。麺はソースがよく絡むように角をつけられたもちもちの極太麺。特製ウスターソースは程よい甘さと塩味に、企業秘密のスパイスが香る。このイタリアンのメニューが生まれたのは1960年頃。今ではイタリアンといえば、新潟市のみかづきと長岡市のフレンドといわれるまでになった。フレンドはコシのある中太麺とケチャップべースの甘口ソースと食感強めの豚ひき肉のミートソースが組み合わさったものを使用している。
大分・日田市で1970年に創業したみくま飯店を取材。地元民に熱愛されているのが麺に焼き目がついた「やきそば」。2代目店主の吉田明彦氏は茹でたての生麺を鉄板に置くとラードをかける。麺を揚げて中に水分を閉じ込め、両面が焼き上がったら豚肉、もやし、秘伝のソースを加える。また、豚骨ラーメンの麺を抜いたスープが提供され、日田やきそばのソースの味わいを中和してくれるという。続いて、天龍では地元特産のしいたけを使ったやきそばを提供している。父から店、味を受け継いだ薄木和子さんは麺は徹底的に焼き、バリバリ食感を生み出している。後継ぎはおらず、元気な限り店を続けたいという。