先週中国のファンなどにスタジオジブリの展覧会が公開された。コンセプトは没入型の展示。映画の音楽とともに映像を映し出し作品の世界に入り込んだかのような体験ができるようになっている。写真や動画をシェアすることが好きな中国の若者を意識したという。鈴木敏夫さんは中国のファンをさらに増やそうと考えている。スタジオジブリの映画が正式に上映されたのは5年前。中国では外国映画の上映本数に厳しい制限があった。となりのトトロが公開されたのは日本で公開されてから30年後の2018年で千と千尋の神隠しは18年後の2019年。一方中国政府は国産作品の振興に力を入れている。国産映画の割合が興行収入全体の55%以上を維持することといった目標を掲げている。中国のアニメ・マンガの市場規模も年々拡大し2021年には5兆円あまりとなっている。展覧会ではジブリの世界観を体験してもらうことで映画館にも足を運んでもらおうというのが狙い。展示品のクオリティーにもこだわり置き時計は木目までリアルに再現した。鈴木敏夫さんは「中国の一般の人はどう見てくれるかものすごく楽しみ」などと話した。