物価の動きをモノとサービスに分けて表すと、モノの価格上昇は落ち着きつつあるが、サービスの価格が上昇傾向にある。アップル引越センターは引越し料金を約1割引き上げ、来月から本社エリアの引越スタッフの給与を5.5%引き上げ、8月にはすべてのスタッフを対象に2~3%の給与アップを行う。QBハウスはカット料金を1200円から1350円に引き上げ、この収益をもとに約1割の賃上げを行ったほか、独自の施設で行う研修を強化した。原材料の高騰などが背景にあるモノの値上がりと違いサービスの値上がりは、人件費の影響を受けやすいことから賃金上昇が伴いやすいため、良い物価上昇の兆しが出始めていると専門家は分析している。