依頼人は、福岡県那珂川市の高崎さん。高崎さんは、初代タイガーマスクの大ファン。お宝は、初代タイガーマスク・佐山聡のプライベートマスク。ネットオークションで、3万7500円で落札したという。1981年、新日本プロレスのアントニオ猪木が、漫画「タイガーマスク」の作者・梶原一騎から、「現実の世界でタイガーマスクを戦わせたい」という意向を受け、23歳の若手レスラー・佐山聡に白羽の矢を立てた。タイガーマスクに扮した佐山聡のプロレスは、四次元プロレスと呼ばれ、ブームを巻き起こした。1982年に、NWA世界ジュニアヘビー級王座、WWFジュニアヘビー級王座を続けざまに獲得し、史上初の二冠王座獲得を達成した。1983年、突如、新日本プロレス退団を表明。活動期間は2年4か月で、シングル戦は152勝1敗8分だった。その後、佐山聡は、テレビ番組で素顔を公開し、ザ・タイガーなどとして新たな団体に参戦した。プライベートマスクは、試合以外のイベントや移動の際に着用するもの。新日本プロレスを脱退した翌年、1984年に大阪のサイン会で着用したものだという。